YouTube X Instagram

“ディープな商店街”に若い世代が次々と出店 レトロな雰囲気や人情味にひかれ 築90年「9軒長屋」をリノベーション

西鶴賀商店街

特集は注目の商店街です。長野市の中心市街地にある「西鶴賀商店街」。店の数は減少の一途でしたが、レトロな雰囲気や人情味が残る商店街にひかれ、今、若い世代が次々と新しい店を出しています。

■繁華街近くの商店街

繁華街・権堂の東にある西鶴賀商店街。

現在、50ほどの店が営んでいます。

■「街に一目ぼれ」して飲食店開業

こよいのお酒「あお葉」

夜、一軒の店からあたたかな灯りが漏れていました。

青山さん:
「おばんざいセットです」

10月にオープンした「こよいのお酒『あお葉』」。

店主は長野県信濃町出身の青山栄里さんです。

こよいのお酒「あお葉」・青山栄里さん:
「1人でも気軽に来てもらえることと、15時からやっているので昼飲みを楽しめるのが特徴」

おばんざい盛セット(1人前800円)

日替わりのおばんざい盛セットなど、酒に合った料理を提供しています。

近くの住民(30代):
「日本酒にあうメニューばっかりなので、お酒すすみそうです」

近くの住民(40代):
「お酒飲みながら、つまみながら、ゆっくり時間を過ごせるのはいい」

こよいのお酒「あお葉」・青山栄里さん

4年ほど前から飲食業界で働き始めた青山さん。コロナ禍が明け、宴会需要が増える中、一人でも立ち寄れ、くつろげる店があったらと独立を考え始めました。

出店場所を西鶴賀にしたのはー。

こよいのお酒「あお葉」・青山栄里さん:
「この街の雰囲気に一目ぼれしたのが、ここで始めるきっかけに」

■昭和の風情残る商店街

西鶴賀商店街

東西およそ2.5キロに渡ってのびる商店街。

権堂に近いこともあり飲食店が多く、全盛期の長野オリンピックの頃、店は100を数えましたが、景気低迷などのあおりで今は半分ほどに。

大通りからやや離れていることもあり再開発も進みませんでした。

しかし、それが幸いして通りには今も昭和の風情が残っています。

■築90年「9軒長屋」を改装

「9軒長屋」

それに目をつけた人たちがいました。

まちづくり長野・越原照夫 取締役:
「歩いていると、昭和の匂いがする街が市内で残っているところがここしかなかったので、リノベーションを目指してやってみないかと」

市街地の活性化事業などに取り組む企業「まちづくり長野」は建築士会と手を組み、空き家・空き店舗をリノベーションして活用する取り組みを始めました。

まず着手したのが、築90年の建物が並ぶ通称「9軒長屋」のリノベーション。

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

あなたにおすすめ