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高い技術力で日本代表のソックス、スポーツ用品メーカーなどの商品を製造 老舗靴下メーカーが初の直営店 自社ブランドにも力 年間1万足を売り上げるヒット商品も

「つま先」「かかと」は厚めに生地を編む

タイコー製造部・小林正樹 部長:
「(こだわりは)つま先の部分で指の厚みが違うので、そこを立体的に編むことで、ゆったり、なおかつフィットして履いていただける」

すり減ってしまうつま先とかかと部分は厚めに生地を編むことで耐久性と履き心地の良さを実現しています。

■年間1万足売り上げるヒット商品に

タイコー・神田一平 社長

タイコー・神田一平 社長:
「今までどうしても市場価格に合わせてものづくりをしなきゃいけなかったんですけど、その流れもうまく採算が取れなくなってきて、オリジナルで自分たちが作りたいもの、客のニーズに合ったものを作っていければ」

3年前に発売した「アミタビ」は年間1万足を売り上げるヒット商品に。そこで次の一手を考えました。

神田一平 社長:
「物を卸していったとしても全部に置けるわけじゃないので、全部見ていただける場所というのは必要だった」



■直営店の狙いは「次の製品開発」

豊野駅近くに直営店をオープン

これまではオンラインショップやセレクトショップでの販売にとどまっていましたが、商品を実際に手に取ってもらおうと75年の歴史の中で初めて「直営店」を立ち上げることに。

豊野駅の近くにあった倉庫を店舗に改装しました。

タイコー企画・開発担当・塚田克幸さん:
「倉庫でしか使ってなかったけど、駅前の見方を変えればいい場所ですし、逆に何もないからこそ、何かこういう場所があると、人がちょっと集まれる場所になれるかなと」

タイコー企画・開発担当・塚田克幸さん

塚田さんは実店舗立ち上げの提案者。それはある経験に基づいています。

2023年11月、傷がついて、本来は売り物にならない「B級品」の販売会を開催したところ、予想を上回る盛況ぶりでした。そこで気づきがあったと言います。

タイコー企画・開発担当・塚田克幸さん:
「OEMとしての仕事だと、直接お客さまの声ってなかなか反応が見られなかったり、コミュニケーションって生まれなかったりするんですけど、自分たちで商品を最後までお届けすることで、お客さまのダイレクトな声が返ってくる。それが一つやりがいにもなりますし、次の製品開発にもつながる」

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