
石垣の説明をする新さん
取材したこの日は、関西からのツアー客を乗せ、園内を回りました。
車夫・新 衣梨花さん(20):
「お城が街よりも低いんです。街から見るとお城が穴のようだということで、『穴城』と言われている」
懐古園の解説はばっちりです。
車夫・新 衣梨花さん(20):
「自然石をそのまま用いているのが特徴。安土城の石垣も担当した、日本で一番の石工集団・穴太衆が建てた石垣」

♪ 上を向いて歩こう
未舗装の場所もスイスイと。ツアーは約30分。
最後は歌で締め括ります。
車夫・新 衣梨花さん(20):
♪「上を向いて 歩こう~」
戦時中、小諸に疎開した永六輔さん作詞の「上を向いて歩こう」を。

手拍子する乗客
客はー
兵庫から:
「説明もうまくて、安定もしていて、楽しい時間を過ごせた」
「きゃしゃな体でね、でもしっかりと力強く。『えいさ』って言って頑張って、頼もしかった」
大阪から:
「優しくて、楽しくて、にこにこしてはって、楽しかったです」
■師匠「愛嬌とトーク力が武器」

乗客と記念撮影をする新さん
「師匠」はー
きらく屋 代表・喜楽屋笑太さん:
「今は本当にもう一人でも任せていいぐらい安心して引けるようになりましたね。愛嬌とこのトーク力、これは教えても教えられるもんじゃないんですよね。だからこれは最強の武器です、彼女の。会う人みんながファンになる」
■心地よく抜ける風が気持ちいい

「紅葉まつり」の間(11月17日まで)車夫を務める新 衣梨花さん(20)
貴重な経験を重ねる新さん。来年の春には復学する予定です。「車夫」を務めるのは「紅葉まつり」が行われる11月17日まで。残りの期間、全力で駆け抜けるつもりです。
車夫・新 衣梨花さん(20):
「目線の高さ、車夫さんとの距離感、そして私は何よりもこの心地よく抜ける風、これが単純に気持ちよくていいなと。懐古園の秋、私まだ一周目です。フレッシュな視点で、ぜひたっぷりお届けできたらと思いますので、皆さんをお乗せできるのを非常に楽しみにしております」