■故郷の畑に一目ぼれ

牧草地だった土地でワイン用ぶどうを栽培
一時帰国で立ち寄った衣里子さんの故郷・信州新町。そこで牧草地だった土地を、大樹さんがたまたま目にしました。
松本大輝さん:
「大きくて畑がまとまっていて水はけがよくて天候も日当たりもよくて、いろんな品種が育てられそうだっていうところで、畑に一目ぼれというところが一番決め手ですね」

プティ・ヴェルド
決断の早い2人。約200アールを借りてワイン用ブドウの栽培を始めました。
フランス・ボルドー地方などで栽培されてきたプティ・ヴェルド。

プティ・マンサン
山ブドウとカヴェルネ・ソーヴィニヨンの交配品種・ヤマ・ソーヴィニヨン。
ピレネー山脈の麓で栽培されてきたプティ・マンサン。
この4年で栽培するブドウは11種・6000本に増えました。2024年も9月から収穫が始まり10トンを超える収獲を見込んでいます。
松本衣里子さん:
「樹幹を比較的狭く植えることで早く木が育つようになっていて、そのおかげで早く収穫できるように」

委託醸造のワイン
2023年までは収穫したブドウを他のワイナリーに委託して醸造してきました。
委託醸造のワインを試飲ー。
試飲した人:
「なかなかおいしい」
「とてもおいしくて匂いもこれはいけるなと。村の人たちと一緒に応援したい」
■名物ジンギスカンに合うワインを

醸造所が竣工
この秋、いよいよ夫婦の醸造所でワイン造りを始めます。
「初仕込み、おめでとうございます」
最初の仕込みには駆けつけた荻原市長も参加。普段は保育園に行っている長男・周太ちゃん(1)や衣里子さんの母親・和子さん(67)も。
衣里子さんの母・島田和子さん:
「二人とも医療関係でやっていたのでそっちへずっと進んでいくと思っていたので、本当にびっくりしましたけど、うれしい気持ち半面と本当に大丈夫かなという不安と両方」

2024年は10トンの収穫を見込む
初めて醸造するワインは3000本ほどの予定です。
今後少しずつ増やし、いずれはあの名物との「マリアージュ」に最適なワインも造りたいと意気込んでいます。

ぶどうやぶワイナリー・松本さん夫妻
松本大輝さん:
「僕らもジンギスカン大好きなので、その場所の食文化に合わせたワインも持てるように頑張っていきたい」
松本衣里子さん:
「子どもが大きくなって一緒に飲めるまで頑張りたい」