YouTube X Instagram

須坂市長への「問責決議案」が可決 ふるさと納税返礼品“産地偽装”問題受け…三木市長「責任を取ることは『辞める』ことではない。災い転じて福となす、ピンチはチャンス」

須坂市・三木正夫市長

須坂市(長野県)のふるさと納税返礼品の産地偽装問題をめぐり、市議会は2日、必要な是正措置を講じなかったなどとして三木正夫市長らへの問責決議案を可決しました。

2日の須坂市議会6月定例会最終日。返礼品の産地偽装問題をめぐって、ある議案が提出されました。

須坂市議会・浅井洋子議員:
「重大な責任を厳しく問い、ここに問責の意を表明する」

三木市長と中沢副市長への問責決議案です。

須坂市の返礼品を扱っていた事業者が山形県産などが混在したシャインマスカットを須坂市産として市に販売していた問題。市は、問題を把握した後も「農水省の調査結果を待って判断する」として、3カ月ほど寄付の受け付けを継続していました。

総務省は6月、ふるさと納税制度の須坂市の指定を2年間取り消すことを決定。税収が大きく減ることになり、今年度実施予定だった31の公共事業を先送りする事態となっています。

問責決議案は、事態を重く見た4会派15人の議員が提出しました。

須坂市議会・浅井洋子議員:
「市政全体の信頼性が大きく揺らいでいる中、市長・副市長の責任ある対応が強く求められている」

議長:
「賛成の議員の起立を求めます」

議案は賛成多数で可決しました。

議会の後、三木市長は「重く受け止める」とした上で、辞職は否定しました。

須坂市・三木正夫市長:
「私は責任を取るということは『辞める』ということではないと思います。災い転じて福となす、ピンチはチャンス、課題を知っているからこそ、課題に対して解決ができると思っている」

市民はー。

市民:
「(問責決議案の可決は)しょうがないと思います。だってすごい金額じゃないですか」
「(市長職を)降りてそれでおしまいというよりは、責任を取って最後までやっていただくのが責任の取り方だと思う」

議案を提出した議員は、今後の状況を見ながら不信任案の提出についても検討するとしています。

須坂市議会・浅井洋子議員:
「(望むことは)財政の立て直し、こうやって立て直したいと、示してもらうことが大事。市長たちの態度とかこれから先に進んでいく状況を見ながら、そこ(不信任案の提出など)を考えていくべき」

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

あなたにおすすめ