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「働くことで自分が強くなる」10年ぶりに就労めざす女性 孤立してリタイヤの繰り返し…「心や体に困難があっても自立して生活したい」 就労支援する現場 制度の現状と課題は

■孤立してリタイヤの繰り返し

就労移行支援を受ける・えりさん

チラシで事業所の存在を知った「えり」さん。3カ月前から通って支援を受けています。高校を卒業後、飲食店などで働いた経験もありますが。

就労移行支援を受ける・えりさん:
「(仕事が)うまく覚えられない。器用ではないので、皆さんサクサク早くやられているけど、私はマイペースで。『こうした方が、ああした方がいいよ』(周囲は)やってくださるんですけど、やっぱり理解が遅いので自分のペースになってしまって、(職場で)孤立してしまって、耐えられなくなってリタイヤする繰り返しではありました」


■就労から遠ざかり10年以上

支援員に相談するえりさん

結婚や親の介護もあって就労から遠ざかって10年以上ー。

この間、精神科に通院する一方、「働きたい」思いも抱えてきました。

ようやくスーパーでの体験実習も始まりましたが。

就労移行支援を受ける・えりさん:
「(仕事でわからないことを)どうやって聞いたらいいのかがわからなくて」

支援員:
「今、話しかけていいタイミングなのかとか?」

えりさん:
「後から聞こうと思ってもその時のことが聞けずじまいになったり、あのとき聞けばよかったってことがあったりとか」

昼礼

えりさん:
「いってきます」

ファシリカの利用者:
「いってらっしゃい」

コミュニケーションに不安を抱えながら体験実習に向かいます。

従業員:
「おはようございます。体調は大丈夫ですか?」

えりさん:
「大丈夫です」

従業員(昼礼):
「いらっしゃいませ」

えりさん:
「いらっしゃいませ」

従業員:
「ありがとうございます」

えりさん:
「ありがとうございます」

■緊張、不安の連続も…やりがい

えりさんの仕事は「品出し」

スーパーでの仕事は週5日。商品を並べる「品出し」です。覚えることも多く緊張や不安の連続ですが、少しずつやりがいも感じています。

えりさん:
「必要とされているっていうか、ここにいられて働けていることがありがたいって思えてきたっていうか。毎日が空っぽだったのが、コップに水が満たされていくよう」

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長野放送ニュース

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