■劣悪なペットビジネスをなくすために

愛護週間に合わせて制作したポスター
杉本さんは愛護週間に合わせて、毎年、ポスターなどを制作してメッセージを発信しています。
今年は「ペットをどこから迎えますか?」。
ペットを家族に迎える際、繁殖の場で起きているかもしれない「動物たちの苦しみや痛み」を想像してほしいと訴えます。
動物環境・福祉協会Eva・杉本彩さん:
「世の中から、こういった(劣悪な)事業者がビジネスできないようにするためには、そのニーズをなくしていくことが大切だと思っているんですけれども、自分たちの消費行動が、本当に責任あるものでないと動物問題の解決に至らないんだと、しっかりと自覚していただくことがものすごく大切だなと」

犬を飼い始めた人の入手先(2023年、一般社団法人ペットフード協会調べ)
子犬や子猫などをショーケースに展示して販売する「生体販売」。需要の高まりとともに、店は増加しています。
「ペットフード協会」の調査では、2023年、犬を飼い始めた人の入手先の割合は「ペットショップ」が最多の63.3%。次いで「業者のブリーダー」が16.3%、「里親探しのマッチングサイトから譲渡」などと続きました。
■優良なブリーダーや団体か…見極めが必要

「動物との共生」をテーマに講演した杉本彩さん(水戸市)
優良なブリーダーや団体なのか、杉本さんは見極めが必要だと訴えます。
動物環境・福祉協会Eva・杉本彩さん:
「私たちとしては保護動物を迎えていただきたい。保護動物を迎えるのであれば、正しい活動をしている保護団体から迎えていただきたい。保護動物を譲渡していただくときは施設とか(団体の)人たちと実際に会って施設を見て、動物の福祉にかなった環境で保護されているのかとか(確認して)、慎重になっていただきたいですよね」

講演を聞いた人は…
講演を聞いた人はー
講演を聞いた人:
「フランスではペットショップないんですよね。そこまで極端なのは日本では到底実現しないと思うが、そうなるのが理想」
「法律もなかなか変わらないということがあったり、(動物を)保護していくのは難しいんだなと感じました」
「自分に何かできることがないかなって考えられたので良かった」
■最後まで動物の命に責任を持って

動物環境・福祉協会Eva・杉本彩さん
動物環境・福祉協会Eva・杉本彩さん:
「この動物愛護週間に皆さまにぜひ考えていただきたいことは、皆さんの行動が、どこから動物を迎えるかという正しい選択をしてくださることが、動物たちの不幸をなくしていくことに本当に重大な影響をもたらしますので、ぜひ慎重に十分に考えて善良な団体さんから迎えていただきたいですし、最後までその命に責任を持って、その命を幸せにしてあげてほしいと思います」