■菓子店「酒粕を使ったのは初めて」

丸安田中屋(諏訪市)
ケーキの製造を託されたのは、和・洋菓子を製造する丸安田中屋です。

丸安田中屋・土橋宏次社長
丸安田中屋・土橋宏次社長:
「地元の材料を使ったものを作りたいと日頃、思っていたんです。いいご提案をいただいて大変うれしい商品ができたなと」

クリームチーズに砂糖や小麦粉を加えた後、酒粕を入れる
看板商品は「チーズケーキアントルメ」。40年以上にわたって支持され全国にファンがいます。
チーズケーキはお得意の土橋社長。「紅や」の太田料理長のレシピを元に酒粕チーズケーキの商品化に挑みました。
フードプロセッサーを使い、クリームチーズに砂糖や小麦粉を加えた後、酒粕を入れてよく混ぜます。

酒粕チーズケーキのベストな配合を探ってきた
チーズの種類や混ぜ方など試作を重ね、「ベスト」を探ってきました。
丸安田中屋・土橋宏次社長:
「普通のチーズケーキより水分が多いような感じがしたし、酒粕を使ったのは初めてなので、その影響かな。いろいろ試しながら、今までの経験を生かしてやったんですけど、予想以上に難しかった」

酒粕チーズケーキの焼き上がり
150℃のオーブンで30分、その後、焼き色を付けるため190℃で17分。試行錯誤の末、たどり着いた焼き方です。
3カ月の試作期間を経てようやく納得の出来に。
丸安田中屋・土橋宏次社長:
「案外、お酒のおつまみにいいなと、辛党の方も合うんじゃないかなと。食事に合うチーズケーキだと思う」
発案から約1年。冷凍の土産品として「酒粕チーズケーキ」が完成しました。
■ホテル「素晴らしい商品に」

右から「ホテル紅や」・栗原等社長と太田真利料理長
ホテル紅や・栗原等社長:
「いただきます。いつ食べてもおいしいですね。初めて食べた時のおいしさは見事に再現できてると思う」
ホテル紅や「陽乃彩」・太田真利料理長:
「宮坂さんの酒粕は、特に香り・風味が強い酒粕ですので、この風味の濃さが逆にアクセントになって、商品としては素晴らしいものだと思う」

「酒粕チーズケーキ」(税込3240円)
地元企業の協力で出来上がった「酒粕チーズケーキ」。
9月から3社それぞれの店頭で販売していて、「新たな名物になれば」と期待されています。