
肉厚でジューシーな「新幸福ねぎ」
ネギは肉厚でジューシー。
採れたては切り口から汁がしたたり落ちます。
■台風19号災害で畑が被災

2019年10月、被災時の畑(提供:小林さん)
ブランド化に取り組んで5年。全国に販路を広げていた頃ー。
2019年10月、台風19号災害で小林さんの畑も被災。大きな被害を受けました。
「新幸福ねぎ」農家・小林庄二さん:
「これ見たときショックだった。流木やなんか流れてきて、上をみんな潰しちゃってんだよね。もう手に負えないし、農家は自然相手だからしょうがないなと」
■「新幸福ねぎ」を待つ客のため

収獲は8月から翌年の2月まで続く
土砂や流木を取り除き翌年には、通常の生産ができるまで復旧させました。支えになったのは「新幸福ねぎ」を待つ客の存在だったと言います。
「新幸福ねぎ」農家・小林庄二さん:
「自分の出してるネギが評価されて、あっちでもくれ、こっちでもくれって。災害の部分より、お客さんの評価の方が断然強い。喜びがあると、なんでも越えられるような」
収獲は8月から翌年の2月まで続きこの時期は、1日におよそ4000本を収穫します。
徐々に販路を広げていった「新幸福ねぎ」。2023年、大きな動きがありました。
■スーパーが独占契約

綿半スーパーセンター長池店(9月5日)
綿半スーパーセンター長池店。
綿半 青果担当バイヤー・滝沢秀彰さん:
「こちらが小林さんの『新幸福ねぎ』の販売コーナーになります」

綿半 青果担当バイヤー・滝沢秀彰さん
綿半の青果担当バイヤー、滝沢秀彰さん(36)。「新幸福ねぎ」の「鮮度」と「品質」に目をつけ、2023年、「独占販売」を持ちかけました。
綿半 青果担当バイヤー・滝沢秀彰さん:
「非常に品質が良かったので、足を運んでぜひ、うちに出荷していただきたいと猛アピール」
アピールが実り現在、「新幸福ねぎ」の99%は綿半が仕入れ、東北信の7店舗で販売。昨シーズンの販売量は約20トンとネギとしては、異例の売れ行きとなりました。
「新幸福ねぎ」農家・小林庄二さん:
「スーパーの棚に並ぶというのは夢の世界でね、まさか俺の(ネギ)がそこに載るなんて思ってもいなかった、うれしいですよね」