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電気料金値上がり…エアコン「節電」ポイントは 風量は「弱」「自動」? 風向きは「斜め下」「水平」? 大手空調メーカーに聞いた

省エネタイプの冷蔵庫

こちらの冷蔵庫も収容量などに応じてAIが自動で運転を制御。夏場でもおよそ16%の節電効果が見込めるということです。

収容量などに応じてAIが自動で運転を制御

ケーズデンキ長野本店・平林由希さん:
「(電気料金は)これからもまた値上がることがあるかなと思う。(エアコン・冷蔵庫などは)長く使っていただく家電だと思うので、賢く使っていただければ、家計が圧迫されずに済むかなと」

■エアコン節電ポイント 風量は?

資料 エアコン

夏本番、特に生活に欠かせなくなるのがエアコンです。

そこで節電のポイントを大手空調メーカーダイキンに聞きました。

正解は「自動」

まずは風の量・風量について。「弱」と「自動」ではどちらが節電につながるのでしょうか。

正解は「自動」です。理由は、エアコンの消費電力の約8割を使用するという室外機の中の圧縮機の負担が減るからです。

ダイキン工業・森重雄己さん:
「風量『弱』にすると室外機の中にある冷たくなった熱交換器を通過する空気の量が減り、部屋の中を涼しくするのに時間がかかってしまう。そのため圧縮機の運転にかかる負荷が増加して、より多くの電気を使ってしまうことになる」

■エアコン節電ポイント 設定温度1度下げる?風量を強に?

正解は「風量を強にする」

では、設定温度を1度下げるのと、温度はそのままにして風量を強にするのと、どちらが節電にもつながるのでしょうか。

正解は「風量を強にする」方です。

ダイキン工業・森重雄己さん:
「人の体感温度は室温だけでなく湿度や気流によっても変化します。室温を下げる代わりに風量を強くすることで体感温度が下がり、涼しく感じられる」

■エアコン節電ポイント 風の向きは

風の向きは水平の方が節電に

次に風の向きについて。斜め下と水平。どちらが節電につながるかと言うとー。

ダイキン工業・森重雄己さん:
「風向を斜め下にすると床付近に冷たい空気がたまる一方、天井付近には暖気がたまる。一般的なエアコンは高い位置にある温度センサーが室温を判断。天井付近に暖気がたまっていると床付近が十分、涼しくなっていてもさらに部屋を涼しくしようと必要以上に運転してしまう」

風の向きは水平の方が節電になります。

■エアコン節電ポイント 室外機の周辺には…

1メートルほど離れたところに日陰を作ると節電効果が

室外機の周辺には何も置かない方が節電につながりますが、1メートルほど離れたところに日陰を作ると、さらに節電効果があるそうです。

ダイキン工業・森重雄己さん:
「室外機周辺の空気の温度や室外機の側面や背面にある熱交換器の温度が下がれば効率的な運転につながる」

■エアコン節電ポイント “立ち上がり”は消費電力が大きい

黄色の部分の面積の大きさで消費電力の大・小が決まる※外気温、設定温度と室温との温度差、運転時間により変動(ダイキン工業より)

また、エアコンは「立ち上がり」の消費電力が大きいため、つけたり、切ったりは控え、30分程度の外出ならつけっ放しの方が抑えられるということです。

これから夏本番。家電は賢く使って節電につなげたいものです。

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