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「光熱費、人件費…トリプルパンチ」オリーブオイル&カカオ豆高騰 1年間で1.5倍上昇 天候不順で不作 店は我慢の営業

■高騰が続けば再び値上げも

真ん中が、ひまわり油とのブレンド油

店は、炒め物などにはひまわり油とのブレンド油に替えたり、使う量を減らしたりと工夫をしています。

しかし、高騰が続けば再び値上げを考えざるを得ないとしています。

SCIROCCO・林俊帆店長:
「ある程度、お値段にかかってきたりとか、客、関わる人、一人一人がちょっとずつ理解を深めてくれればみんながハッピーなものができるんじゃないか」

■カカオも1年間で価格が1.5倍上昇

「久遠チョコレート」(長野市)

輸入食材の価格高騰。実はオリーブオイルだけではありません。

(記者リポート)
「こちらの店では世界各地のカカオ豆を使ったチョコレートを販売しています」

長野市の「久遠チョコレート」。約150種類のチョコレートを使った菓子が並んでいます。

久遠チョコレート長野店・酒井千尋店長

久遠チョコレート長野店・酒井千尋店長:
「こちら『クーベルチュールチョコレート』といって、加工用の原料になるチョコレート。こういったチョコレートを加工して商品にしている」

店ではマレーシアやベトナム、コロンビアなどさまざまな国のカカオ豆を加工した、クーベルチュールチョコレートを約30種類使っています。

カカオ豆を加工した、クーベルチュールチョコレートを約30種類使う

しかしー。

久遠チョコレート長野店・酒井千尋店長:
「世界的にみれば3倍以上上がったと言われているけど、今のところ、うちのチョコの仕入れも1年で1.5倍ぐらい値上がっている印象。正直、かなり厳しい部分はある」

カカオ豆

こちらも引き金は天候不順。主要産地の西アフリカで大雨や干ばつによる不作が続き、価格高騰を招いています。

客:
「大好きです、チョコ。チョコが手軽に食べられなくなるのは悲しい」
「疲れたときとか、甘いもの欲しくなったときによく食べるので、ちょっとショック。ちょっとしたお礼でチョコ上げることもあるので、そういうときに手を出しづらくなる」

■地道なコストカットで凌いでいるが…

製菓作業

円安や資材高騰の影響もあって店は2023年6月に商品を5~8%値上げしました。

しかし、カカオ豆の高騰が続き店の利益を圧迫しています。

久遠チョコレート長野店・酒井千尋店長:
「バレンタインの盛り上がりも今年は大きかったので、売り上げとしては上がってはいるが、利幅、利益のところではちょっと下がってしまった」

約150種類のチョコレート菓子を扱う「久遠チョコレート長野店」

店は資材、食材の無駄を減らすなど地道なコストカットで凌いでいますがー。

久遠チョコレート長野店・酒井千尋店長:
「商品も値上げしないといけないと思うが、まだそこにお客の理解とか、世の中のゆとりとかが追い付いてない感じなので、できる限り応えてはいきたいけど難しい」

頻発する異常気象。輸入食材の高騰は今後も続くのでしょうか。

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長野放送ニュース

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