YouTube X Instagram

「あいつはもう帰ってこない」かなりのスピードで走行か 水門に衝突…19歳と20歳の自動車整備科の訓練生4人死亡 涙ながらに友人が誓う「あいつの死を無駄にせず、事故が減るよう活動する」

事故車両

2025年4月、長野県飯田市の堤防道路で車が水門に衝突し男性4人が死亡した事故を受け、警察などが現場で安全運転を呼びかけました。亡くなった男性の友人も参加し、「悲惨な事故を忘れないでほしい」などと訴えました。

飯田市の天竜川の堤防道路で行われた交通事故防止の啓発活動。2カ月前の痛ましい事故を受けて行われたものです。

警察だけでなく、事故で亡くなった男性の友人らも参加しました。

亡くなった男性の友人:
「こういう活動をした(チラシを)配った、自分たちのことを思い出してくれたら。少しでも事故を防げるかなという思いで」

原型をとどめないほどに壊れた黒い車。2025年4月24日、天竜川の堤防道路から転落し、水門に衝突しました。

この事故で、車に乗っていた19歳と20歳の男性4人が死亡しました。4人は近くの職業訓練施設の自動車整備科に在籍していました。

現場から500メートルほど手前を映した防犯カメラには、4人が乗っていたとみられる黒い車が猛スピードで走る様子が映っていました。

警察は、かなりのスピードで走行し、運転操作を誤ったとみて調べています。

27日の啓発活動には、警察や市の職員、4人が通っていた施設の校長など30人が参加。死亡した4人のうちの1人(当時19)の友人3人も参加し、通りがかったドライバーにチラシを渡して、安全運転を呼びかけました。

亡くなった男性の友人:
「悲惨な事故が起きた場所で啓発活動をすることは意味があると思うし、皆さんに忘れないでほしい。交通ルールを守って運転してほしい」

地元の交通安全協会に寄付した「みんなで高めよう交通マナー」と書かれたのぼり旗は、3人が同級生に協力を呼びかけて作ったものです。

亡くなった男性の友人:
「もう帰ってこないので、あいつは。せめてこの事故で自分が学んだことを伝えて、少しでも事故が減らせるような活動をして、あいつの死が無駄にならないようにしたい」

飯田警察署の交通課長:
「少しの不注意で大きな事故に発展する。悲惨な事故を防ぐためにもドライバーには交通安全の意識を強く持って運転してほしい」

痛ましい事故を繰り返さないための取り組みが続いています。

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

あなたにおすすめ