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大人たちの学校 目指せ“木工職人” 最年長は65歳「元気なうちに夢実現」アメリカ出身の男性も入校「将来は自分の工房を」

■最年長65歳「元気なうちに夢実現」

木材造形科・宮田正彦さん

こちらは愛知県出身の宮田正彦さん。訓練生最年長の65歳です。

木材造形科・宮田正彦さん(愛知出身65歳):
「すごく新鮮で、いろんなことを毎日教えてもらえるので、楽しくやっています」

やりたいことを書き出す

宮田さんは、大阪の機械部品メーカーに勤務し、2023年、定年退職。悠々自適の日々は選ばず、次のステップへ。

木材造形科・宮田正彦さん(愛知出身・65歳):
「元気なうちに、100個やりたいことを今書きだそうとしていて、それを一つずつ実現して、元気なうちに100個を終わりたいというのが夢」

木材造形科・宮田正彦さん

まだ100個は見つかっていませんが、8番目に思い浮かんだのが「技専」への入校でした。

木材造形科・宮田正彦さん(愛知出身・65歳):
「法隆寺をつくった宮大工さんの本を読んだことがあって、20代の頃に家具職人になろうと思ったが、何のチャレンジもせずに夢をあきらめた。昔したいことや、やりたいこととか実現させてから死ぬしかない」

孫の律さん(画像提供:宮田さん)

目指すは、木の温もりが伝わる机や椅子を作る職人。プレゼントしたい相手がいます。

木材造形科・宮田正彦さん(愛知出身・65歳):
「(孫に)買ってあげるのもいいんだけど自分で作ろうと思って。ド素人でついて行けるか心配ですけど、皆さん優しくしてもらえるので何とかなると思って、1年頑張ろうと」

■「研ぎは一生」

刃を研ぐ

午後1時―。

「起立、礼、お願いします」

午後は「鉋(かんな)」の実習。

まず刃を研ぎます。

木材造形科・庄司吉伸さん(愛知出身・36歳):
「(指導員も)『研ぎは一生』と言っていたけど、研がないといい板も作れないので」

木工科・土屋美稀さん

研ぎ終えたらいよいよ「削り」。

木工科・土屋美稀さん(中野市出身・25歳):
「刃の調整で厚さが薄くならないといけないんですけど、薄くしようと思うと削れないし、削ろうと思うと厚くなるし、調整が難しい」

木工科・土屋美稀さん

刃の調整に苦戦していたのは中野市出身の土屋美稀さん(25)。

ハウスメーカーで3年間、インテリアコーディネーターとして働いてきました。大工や家具職人の技を間近で見るなかで配置を考える側から作る側になりたいと退職して、入校しました。

木工科・土屋美稀さん(中野市出身・25歳):
「(イメージと)ギャップしかないですね。ぱぱっと早く職人さんは作業していたんですけど、そんなことにはいかなくて。すごく難しいということを改めて身をもって感じました」

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