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伝統の水あめ使用「松本クラフトコーラ」 手掛けたのは紙の卸売会社 地元を盛り上げたいと「土産品」に活路 

松本伝統の水あめを材料にしたクラフトコーラ

特集は地元の魅力を発信する企業です。このほど、松本伝統の水あめを材料にしたクラフトコーラが発売されました。手掛けたのはなんと、紙の卸売会社。地元を盛り上げたいとの思いが背景にあります。

■松本を元気づけたい思いで

松本クラフトコーラ(495円)

炭酸はじける、コーラ。かわいらしく、さわやかなラベル。

このほど発売された「松本クラフトコーラ」です。

紙製品を販売する大徳紙商事

長野県松本市の「大徳紙商事」。

印刷用紙や包装資材などさまざまな紙製品を販売しています。

なぜ、紙の会社がコーラを?

大徳紙商事・古畑泰明さん

大徳紙商事・古畑泰明さん:
「当社もお土産をいくつか作っている中で、松本をもっと元気づけたいという思いもあった」

■土産品に活路

大正10年ごろ(提供:大徳紙商事)

会社のルーツは幕末の1855年に開業した和紙や帳簿を売る店で、戦後(1952年)、株式会社になりました。

大徳紙商事

近年はペーパーレスの時代。

紙の需要は落ち込んでいます。

国宝・松本城のペーパークラフト(1100円)

そこで、力を入れるようになったのが「デザイン」。2004年に設置されたデザイン部門は様々な商品のパッケージなどを手掛けてきました。

やがてパッケージ以外のデザインも。その一つが松本城のペーパークラフトです。

大徳紙商事・古畑泰明さん:
「やっぱり松本というと松本城。そば祭りで初めて販売させてもらったんですけど、期間中、約600個。販売する楽しさも社員の方で分かったし、会社全体としても手ごたえはあった」

エコバッグ

これを機に、会社は松本の「土産品」の企画・販売に乗り出します。

缶バッジやエコバッグなど、紙にとらわれない商品を販売。

■松本の魅力を発信

繩手通りに土産品専門店(2017年)

2017年には観光客が行き交う縄手通りに専門店も出しました。

大徳紙商事・古畑泰明さん:
「松本のポテンシャルは高い。まだ知らない部分、伝わっていない部分も結構ある。それをうちが掘り起こしたりとか、他へ発信できたらいい」

縄手通り

さらに古畑さんに新たなアイデアがー。

大徳紙商事・古畑泰明さん:
「縄手通りって『食べ歩きの街』。ご当地のものを持って食べ歩いてもらいたい。当時『地サイダー』が騒がれていて、私も調べてみたら、松本には地サイダーがないことが分かった」

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