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激痛…“スマホ首” 子どもは特に要注意「ストレートネック」 現代人の約8割が発症 医師に予防法を聞いた

■子どもこそ予防が大切

子どもはストレートネックに要注意

今やスマホは小中学生も使う時代ですが、出口医師は「子どもは特に注意が必要」と指摘します。

長野赤十字病院・出口正男 整形外科部長:
「子どもの骨というのは、ほとんどが軟骨でできている。成長するに伴って、硬い大人の骨に変わってくるんですけど、真っすぐな状態(ストレートネック)で成長していくと、首の骨の形そのものが、それに見合った前のめりの形に成長していく。筋肉のストレッチで治しましょうとか、なかなかできなくなることがある。子どもに対してこそ、予防というのが大切ですね」

■誰でも簡単に見分ける方法が

真横から見た時に耳の穴と肩が一直線

ストレートネックか否かをチェックする簡単な方法があります。

長野赤十字病院理学療法士・小池聴さん:
「耳の穴、肩、このラインを見ていただくのがいいかなと」

椅子に座った状態を真横から見た時に耳の穴と肩が一直線であれば心配ありませんが、肩のラインより、耳が前に出ている場合はストレートネックの可能性が高くなります。

猫背

長野赤十字病院理学療法士・小池聴さん:
「ストレートネックになってしまう姿勢の一つが猫背。背中が丸まって、頭が前の方に出てしまう」

■役に立つストレッチその(1)

胸のストレッチ

ストレートネックが厄介なのは完治が難しいこと。

そこで予防や症状を和らげるのに役立つストレッチを教えてもらいました。

(1)胸のストレッチ

長野赤十字病院理学療法士・小池聴さん:
「壁に近付いて、同じラインに立ち、手を壁に掛けます。手首が壁に入るように。右足を一歩前に出して、出した足に向かって体重をかけていく。10秒から20秒くらい」

猫背の改善につながり、首が前に倒れるのを抑えられるということです。

■役に立つストレッチその(2)

肩まわりのストレッチ

(2)肩まわりのストレッチ

長野赤十字病院理学療法士・小池聴さん:
「手を上に上げましょう。楽に上がるところまででいいです。両方の肘をぐっと後ろの方に引いてもらいます。肩甲骨を寄せるイメージですね」

椅子に座り、両手を上げた状態から肘をゆっくり大きく後ろへ。(5~10回繰り返す)

長野赤十字病院理学療法士・小池聴さん:
「肩甲骨の内側の筋肉、下の筋肉、これが働くことで胸を張りやすくなります」

長時間、デスクワークなどが続く場合は、1時間おきに行うとよいそうです。

長野赤十字病院理学療法士・小池聴さん:
「5回10回、1分かからないので、ぜひやってほしい」

長野赤十字病院・出口正男整形外科部長:
「気付かないうちに進行している、そういったところで厄介。視線を前に落とさないように、前を見て物を読みましょうといっても、なかなか難しい。合間合間にストレッチを入れたりとか、予防していくことが必要」

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