「ひなた工房双葉」がある福島県双葉町は震災で事故を起こした福島第一原発があり、まだ帰還困難区域が残っています。
被災地の「再生」と重ね合わせるように工房は、思い出の服をバッグや小物にリメークする「再生事業」に取り組んできました。
さらに省エネルギーやサスティナブルをテーマに2023年秋、襟のボタンで体感温度を調節することができる「ラップネックカラー」のシャツを発売しました。
今回は、その第2弾。生まれ変わる町に新たな風が吹くことを願って「ふたばのかぜ」と名付けられました。
さて、実際の着心地はどうなのでしょうか。
(記者リポート)
「布が柔らかくてゆったりしているので、直線的な生地でできたとは思えないぐらい着心地がいいです」
直線的なパーツを組み合わせたことによる違和感を無くすため、デザインはゆったりめで生地は柔らかい綿100%を採用。
襟や袖口に用いる「芯地」も省いています。
被災地の工房から発信されるSDGsなシャツ。
工房は「再生」を目指す町を知るきっかけになることも期待しています。
「ひなた工房 双葉」責任者・田中洋平さん:
「発信して面白いって思われることで、(双葉町に)興味を持ってもらえたら。どんどんこっちに来てもらって、こっちの状況を見てもらって、人が全然少ないので、こっちで一緒に働きたいなとか、そういう人が増えていけばいいなと思います」