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60年の歴史に幕…涙の閉店からカムバック 客の声が後押し 金物店から「刃物」専門店で再出発「これだけの品揃えはない」

子どもたちが花束を

ガランとした店内。するとー。

子どもたちが花束をー。

吉沢金物店・吉沢正彦社長:
「どうした(泣)。ちょっと、こんなことしなくていいよ、ありがとうね(涙)」

長女・里彩さん:
「長い間お疲れさまでした」

吉沢刃物(3月3日)

閉店から3カ月―。

吉沢さんは妻・弘美さんと新たな店「吉沢刃物」の開店準備に追われていました。

開店準備をする正彦さんと妻の弘美さん(3月3日)

再起を決意したのは「研ぎ直し」の需要の高さを感じたからです。

金物店の閉店間際、「駆け込み」で500本以上、研ぎ直しの依頼が舞い込みました。


金物店の閉店間際、500本以上の駆け込み依頼が(2023年11月取材)

吉沢刃物・吉沢正彦さん(3月3日):
「(閉店後)どうしようかな、またやろうかなって、客からも刃物(研ぎの要望)の声が多いから、そういう声にこたえてあげなきゃいけないんじゃないのって。最初は不安はあるよね、刃物1点に絞ったから」

「金物店」時代の客が多く訪れる

午前10時にオープン。

すると「金物店」時代の客が多く訪れました。

客:
「小さいころから吉沢さんちにお世話になりましたので、なくなったの寂しいと思っていたんですけど、また再スタートとなるとうれしいですね」

客(元居酒屋経営):
「今通りかかって、『吉沢刃物』って書いてあったんで、今聞いたら(元吉沢金物店)そうだって、ちょっと懐かしくて」

包丁を買いにきた客

客:
「おうちで使う包丁なんですけど、どのあたりが」

妻・弘美さん:
「形は三徳包丁でいいですか?菜切り型もありますが」

吉沢刃物・吉沢正彦さん:
「うちのは安いのも鋼なので切れはいいんですけど、値段の違いで高くなるほど刃が硬くなるので、1回研ぐと長く使える」


三徳包丁

三徳包丁を購入―。

三徳包丁を購入した女性:
「専門店で買った方がいいもの買えることが多いので、とてもいいと思います。(この包丁で何を切る?)主人!(笑)違う違う、子どもたちとか家族のご飯を作るのによく切れたらおいしいはず」

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