
子どもたちが花束を
ガランとした店内。するとー。
子どもたちが花束をー。
吉沢金物店・吉沢正彦社長:
「どうした(泣)。ちょっと、こんなことしなくていいよ、ありがとうね(涙)」
長女・里彩さん:
「長い間お疲れさまでした」

吉沢刃物(3月3日)
閉店から3カ月―。
吉沢さんは妻・弘美さんと新たな店「吉沢刃物」の開店準備に追われていました。

開店準備をする正彦さんと妻の弘美さん(3月3日)
再起を決意したのは「研ぎ直し」の需要の高さを感じたからです。
金物店の閉店間際、「駆け込み」で500本以上、研ぎ直しの依頼が舞い込みました。

金物店の閉店間際、500本以上の駆け込み依頼が(2023年11月取材)
吉沢刃物・吉沢正彦さん(3月3日):
「(閉店後)どうしようかな、またやろうかなって、客からも刃物(研ぎの要望)の声が多いから、そういう声にこたえてあげなきゃいけないんじゃないのって。最初は不安はあるよね、刃物1点に絞ったから」

「金物店」時代の客が多く訪れる
午前10時にオープン。
すると「金物店」時代の客が多く訪れました。
客:
「小さいころから吉沢さんちにお世話になりましたので、なくなったの寂しいと思っていたんですけど、また再スタートとなるとうれしいですね」
客(元居酒屋経営):
「今通りかかって、『吉沢刃物』って書いてあったんで、今聞いたら(元吉沢金物店)そうだって、ちょっと懐かしくて」

包丁を買いにきた客
客:
「おうちで使う包丁なんですけど、どのあたりが」
妻・弘美さん:
「形は三徳包丁でいいですか?菜切り型もありますが」
吉沢刃物・吉沢正彦さん:
「うちのは安いのも鋼なので切れはいいんですけど、値段の違いで高くなるほど刃が硬くなるので、1回研ぐと長く使える」

三徳包丁
三徳包丁を購入―。
三徳包丁を購入した女性:
「専門店で買った方がいいもの買えることが多いので、とてもいいと思います。(この包丁で何を切る?)主人!(笑)違う違う、子どもたちとか家族のご飯を作るのによく切れたらおいしいはず」