■鍵握るのは「地域移行」と「顧問希望制」

部活の地域移行
部活動の主役は子どもたち。
顧問がいなくなっては部活動をしたい子どもたちが置き去りにされてしまいます。
そこで注目されるのが、少子化への対応と教師の負担軽減を目的に導入された部活動の「地域移行」です。
まず中学校で部活動の主体を学校から地域の団体などに移そうとスタートしました。
しかし、指導者の確保などが課題となっていて進み具合は地域によって差があります。

部活の地域移行
名古屋大学・内田良教授:
「地域移行は本当に必要性だけははっきりしている。ところが人もお金もないという中でなかなか進まない状況。これはどの自治体でも今非常に地域移行が難しいという課題に直面しています」

穂高西中ソフトテニス部
持続可能な部活動には何が必要かー。
内田教授は「地域移行」だけでなく教師の負担が大きかった「顧問」に注目し、する・しないを選べる「希望制」を実現すべきだとしています。
内田良教授:
「今までは教員のただ働きで何とかやってきた。誰かの犠牲によって活動が維持されるのは、全く持続可能性がない。部活動はそもそも自主的な活動であり、やりたい人がやるべき活動。やりたい人がやれる仕組み、誰にとっても希望性にしていくべき」