
ソフトテニスでインターハイ出場(提供:月岡教諭)
ソフトテニスでインターハイにも出場したことがある月岡教諭。
勉強を教えるだけでなく自身が部活や競技で得た経験も子どもたちに伝えたいと教師になりました。
月岡優介教諭:
「自分が経験してきたことを子どもたちのために還元させたい。(顧問を)やりたい人もいて、指導したいと強い思いを抱きながらやっている方々もいる」

ソフトテニスの指導をする月岡教諭
大会などで土日がつぶれプライベートな時間は削られてしまいますがー。
月岡優介教諭:
「自分が指導できる競技を主体的にやれているので苦には感じない」
■部活動の曖昧な位置づけが問題の背景

名古屋大学・内田良教授
顧問を「やりたい教師」と「やりたくない教師」。
学校教育に詳しい名古屋大学の内田良教授は、部活動の曖昧な位置づけが問題の背景にあると指摘します。
名古屋大学・内田良教授:
「部活動というのはさまざまな教育的効果がある。だからこそ大事だと考えているうちに、もはや学校でやって当たり前のものになってしまった。ところがほぼただ働きで担わされてきた。そこに対価が支払われないことで非常に先生方の大きな負担だった」

資料:部活
部活動は国の学校指導要領に「学校教育の一環」と明記され、「学習意欲の向上や責任感、連帯感を養うことに役立つ」とされています。
一方で、各校が定める教育計画では「教育課程外」つまり、「範囲外」と記されていて通常の授業と区別され厳密に言えば、教師本来の業務ではありません。

資料
さらに、採用や人事はあくまで「教科」が中心。部活動の顧問を割り振るとどうしてもミスマッチや過大な負担が生じてしまいます。
こうした現状に照らせば顧問を「やりたい教師」、「やりたくない教師」、どちらも否定されるものではないと言えます。

県教委・内堀繁利 教育長
県教委はー。
内堀繁利教育長:
「部活動指導員や外部指導者を任用できるシステムを構築したりして、やってきている。これからも図らないといけない。対応策については研究していきたい」