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「産んでくれてありがとう」子どもからの手紙に涙…「最後の1年」児童14人が感謝の会 閉校まで10日

自分たちで育てた野菜を使ったピザ作り

スクリーンに映し出された動画。

児童はこの1年、信更町の良さを発見しようと「総合の時間」を使って自分たちで育てた野菜を使ったピザ作りや星空観察の様子を撮影。

この日のために編集も児童が行いました。

4年生・唐木心結さん

4年生・唐木心結さん:
「心配だったけど、実際スクリーンで見たら意外とできているなと思ってうれしかった」

感謝の手紙をもらいー

そして、今度は保護者へのサプライズ。

手渡したのは感謝の手紙です。

「これ、泣いちゃうよ」

児童たちは保健の「命」の授業で保護者から、生まれてきてくれたことに感謝する手紙を受け取っていました。

児童:
「これ、泣いちゃうよ」

その「返事」を保護者に内緒で書いたのです。

児童から手紙を受け取り…

保護者:
「『産んでくれてありがとう』とか『ママの子どもでよかったよ』とか『信更小で本当に良かった』って書いてあって。迷ったんですよね、はじめ、小学校に入るのも、少人数になることもわかっていたし。本当にここでしかできない体験をさせてもらって、本当によかった」

「お母さんへ」と書かれた手紙を受け取り…

保護者:
「(内容は)『ありがとう』と、それに尽きます。私からもありがとうと、生まれてきてくれてありがとうと。言葉だけでは伝わらないので、全身で感謝を伝えました」

谷川俊太郎の詩「ありがとう」を「信更小バージョン」に

最後に谷川俊太郎の「ありがとう」の詩を「信更小バージョン」にして読み上げました。

児童:
「信更小ありがとう 楽しい学校生活をくれて もうなくなってしまうけど 絶対に忘れない 信更小のみんなありがとう ありがとう」

「最後の1年」の締め括りとして、住民や保護者に感謝を伝える

児童:
「これで感謝の会を終わります、今まで信更小を支えて、見守ってくれてありがとうございました」

参加者はー。

保護者:
「寂しいですね、みんな温かいなって」
「神様にお願いするとしたら『信更小学校を残してください』って言う。実感がわかないけど、子どもたちがこんなに頑張っているので、笑顔で閉校を迎えられたらいいなと思う」

6年生・唐木結愛さん

春、卒業の6年生は篠ノ井西中などに進み、他の児童は近くの3つの小学校の中から選んで通うことになっています。

14人が顔をそろえる日は残りわずかです。

感謝の会を終えてー。

6年生・唐木結愛さん:
「いつも感謝とかしないから、きょうしっかり伝えられてよかったです。前より、どんどん寂しくなっているから、一日一日大切にしたいです」

長野市の山あいにある信更小学校

信更小「閉校」まであと10日ー。

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