
店のスタッフ・田中勉さんを掲載した号
利用者の励みになればと、「えんがわ」には店のシニアスタッフにも登場してもらいました。
田中勉さんは77歳。定年退職後、東京から松本に移住しゆっくりしようと思っていましたが、4年前から店で働き始め、生活に張りが出たと言います。

ごはんを盛り付ける田中さん
パート従業員・田中勉さん(77):
「お弁当は見た目でおいしそうだということを感じ取る。そういう面では盛り付けは丁寧に、相手に気持ちを込めて。今の僕にとっては天性の仕事だと思って、やりがいがあると」
おかずは石川県の工場から送られてきますが、店舗で一部を「きざみ食」に加工。
注文に応じて苦手な食べ物を除いたり、ご飯の量も10g単位で変えたりしています。
スタッフ27人のうち、8人が田中さんのようなシニア世代です。
パート従業員・田中勉さん(77):
「私も高齢者だからその人たちの気持ちもわかる。おうちでおいしいものを食べたいと待っているし、おいしいなと思って食べていただきたいなと」

最後のページ
「えんがわ」の最後のページは辻さんと下田さんらしい仕掛けがー。
QRコードを読み取ると、2人のユニット「雅楽人」の曲が聞くことができます。

QRコードを読み取ると…
♪Smile Smile(雅楽人)
「スマイル スマイル 笑いましょう ほほえみは 宝物 どんな悲しみも 苦しみも 塗りかえて 何よりの贈り物 そうだよ大丈夫 その思い風に預けて」
出会ったお年寄りたちを思い浮かべた、いわばテーマソングです。

「えんがわ」を読む利用者
「えんがわ・第1号」は700部制作。
文化芸術活動を支援する「信州アーツカウンシル」の助成対象となっています。
一人暮らし・配食を利用・成田進さん(74):
「この人、気が合いそうだな、昆虫(好き)で。僕は散歩のときに花見たり、魚見たり、鳥見たり」
ライフデリ松本店・辻敬さん:
「いいですね。この方もまさにその通り」
一人暮らし・配食を利用・成田進さん(74):
「皆さん、いろんなことやられているんですね」
ライフデリ松本店・下田民子さん:
「頑張ってらっしゃる方いるんだなっていい感想、やってよかったなと」

弁当と一緒に冊子「えんがわ」を届けている
超高齢化社会を明るく迎えたい…。
弁当と一緒に届けるのは、お年寄りたちの生き生きとした暮らしぶりです。
ライフデリ松本店・辻敬さん:
「みんなが希望を持って80でも90でも夢を持って過していけるよう、小さなお手伝いですけど、そういう形を目指していきたいなと」