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85歳報道カメラマンが見た能登の今 足を運び、写真を撮り、それを伝える 戦場にも被災地にも平和を

加門嗣達さん(石川さん撮影)

一瞬にして、それまでの日常が消えてしまう災害。

案内した住民・加門嗣達さん:
「朝市のおばちゃんらが終わってからコーヒー飲んで帰る店なんですよね」

石川文洋さん:
「本当ににぎやかだった。それがこんなになってしまうのか。むなしさを感じるというか。(失われたのは)人の歴史、店の歴史、街の歴史でもある。本当に復興してほしいです」

南谷良枝さん

地震発生から1カ月余り。

少しずつ前を向き始めた住民もいます。

南谷良枝さん:
「元気でおらな、こうなった以上」

朝市で干物や「いしる」などの加工品の店を営んできた南谷良枝さん。

南谷さんの敷地に走る大きな地割れ

石川文洋さん:
「これは、すごいですね」

敷地に走る大きな地割れ。

店舗ばかりか、地震で加工場も大きな被害が出ました。

被害に遭った加工場

朝市で加工品店を経営・南谷良枝さん:
「フグの卵巣のぬか漬けとか、ニシンのぬか漬けとか、何年もかかって漬けていたものが建物の下敷きになって。いしる(魚醤)も2トン樽が2本仕込んだんですよ。それも全部割れてしまって」

石川さんに写真を撮ってもらう南谷さん

石川文洋さん:
「今後はどういう見通しですか」

朝市で加工品店を経営・南谷良枝さん:
「金沢に行って小さな加工場を一から造ってやろうかなと。やっぱり私たちは輪島が大好きなので、いずれ帰ってきたいと思っているので、生きるために少し輪島を離れるだけ」

地震により隆起したと考えられている海岸

輪島の現状や住民の思いをじかに知ることができた石川さん。

取材した内容を早速、記事にして通信社や出身地・沖縄の新聞社に送ることにしています。

報道カメラマン・石川文洋さん

報道カメラマン・石川文洋さん:
「コンビニ行ったり、映画を見たり、居酒屋に行ったり、それが平和ですよ。平和でない生活をしている人たちがいるんだよということを知らせたい」

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長野放送ニュース

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