
「PEACE FARM」では安定したミニトマトの生産をしている
努力の甲斐あって、3年ほど前から甘いミニトマトを安定して生産できるように。各地のイベントにも出向き、ファンを増やしていきました。
しかし農園にピンチが訪れます。運営していた飲食店がコロナ禍の業績不振により2023年7月、事業から撤退したのです。
小池鮎子さん:
「これだけ成果が出て、お客さまがついたのに、(なくすのは)もったいないって思いました」

長男・悠元さん(8)(画像提供:小池さん)
そこで小池さんは農園の継続を目指してクラウドファンディングに取り組みます。結果、86万円ほどが集まり土や苗の購入費用に充てて、農園を引き継ぐことができました。
小池さんと同じように喜んだのは、農園に遊びにきていた子どもたちです。
小池鮎子さん:
「『イェーイ、お母さんのトマト食べられる』みたいな感じでした。母親が楽しいと、子どもたちも楽しいはずなんですよ。背中というか、見せていくためにも、ここの居場所っていうのは必要なんだなって」

平均糖度8度以上の「ほのあまトマト」
忙しい時は人の手を借りますが今はほぼ1人で管理。減農薬にも取り組み、葉を1枚ずつ拭き上げ消毒するなど手間をかけて栽培しています。
トマトは農園の無人販売所と市内のコンビニ店1軒で購入することができます。

平均糖度10度以上の「美肌トマト」
現在、販売しているのは平均糖度10度以上の「美肌トマト」と、平均糖度8度以上の「ほのあまトマト」。
「美肌トマト」は、日本野菜ソムリエ協会の品評会で入賞を果たすなど高い評価を受けています。

須坂市内から訪れた客
農園を訪れた客:
「いただきまーす」
試食も可能―。
農園を訪れた客:
「おいしい、甘い。本当にフルーツみたい。生で食べたいですね」
「手がとまらなくなって、どんどん食べちゃうような、そんな感じだよね」
小池鮎子さん:
「食べたことのない味のトマトだと思うので、まずは食べてみてびっくりしてほしいですね。お客さまがお客さまを呼んでくれて、『あそこのトマト屋、頑張っているから行ってみなよ』とちょっとずつ認知が広がっているのかなと思います」
実は小池さんには、ミニトマト以外にも力を入れていることがあります。