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土砂災害で予約取り消すも…常連客が訪れ満室 白馬のペンション営業再開「日常が戻ること願い頑張る」 

石崎さんのペンションの裏に土砂が…

オーナー・石崎慎一さん:
「ここまで土砂が来てたので、花壇だったけど花壇の上にいらない廃材とか置いててそれが堤防みたいになって」

ペンション自体の被災は免れましたが…。

12月20日で避難指示解除になるも予約に不安を抱える石崎さん

オーナー・石崎慎一さん:
「なるべく早くお知らせしなきゃということで年末年始の予約客には大体キャンセルしていただくよう連絡していたので」

避難が長引く恐れもあったことから予約を全てキャンセルしてもらっていた石崎さん。
再び連絡を取って年末の営業再開を目指すことにしました。

オーナー・石崎慎一さん:
「(避難指示解除は)ありがたいはありがたいので、これからどれだけお客さまに戻ってもらえるか、心配な面はあります」

地区内では土砂の撤去作業が進む

地区内では土砂の撤去や仮排水路の整備が始まりました。

ペンションは12月28日、2週間ぶりに営業を再開。

再会を喜ぶ宿泊客と朋美さん

12月31日―

宿泊客:
「(土砂崩れは)その辺で起きたんですか?」

妻・朋実さん:
「すぐ近いところになるけど、建物も敷地内も何も問題なかったのでいつでも再開できる形だったけど…。再開できたのでこうやって来ていただいて本当にありがとうございます」

宿泊客:
「よかった、よかった」

客に再開を連絡すると大みそかは7組24人が再び予約してくれて満室に。例年並みの年末年始を迎えることができました。

妻・朋実さん:
「皆さん変わらず来ていただいたので、こういうふうにして(年末年始を)迎えられたことはとてもうれしかったです」

手伝いをする長女の楓さん

年末年始は家族も総出。

普段、松本市にいる大学生の長女・楓さんら3人の子どもたちもアルバイトに混じって手伝います。

長女・楓さん(22):
「高校生になったら『あー、やらなきゃ』と思って積極的にやっています」

次女・葵さん(12):
「常連さんも来てくれてるので楽しいです」

オーナー・石崎さんとペンション「植物誌」

ペンションのオープンは1981年。オーナーは変わりましたが「植物誌」の名で営業を続けてきました。

富山県出身で都内のレストランで働いていた石崎さんは2001年、7代目のオーナーに。実は、高校生や大学生の頃、客としてペンションに来ていたことがあり、前のオーナー企業から声がかかって引き継ぎました。

以前から気に入っていたペンション。年を重ねるごとに、その営業に魅力を感じています。

オーナー・石崎慎一さん:
「最初、小学生だったお客さんが大人になって、自分たちの子どもを連れて、また来ていただけたり、自分たち20代で始めてそのころに来てたお客さんが70歳くらいで、自分たちのことを子どもみたいに思って来ていただいてるお客さんもいるし、全国に親とか子どもが増えてくような感じ(笑)」

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