
長野県信濃町から「越県給油」をしに…
こちらは妙高市のスタンドです。信濃町の住民が何人も給油に訪れていました。
県をまたいで給油する「越県給油」です。
信濃町から:
「長野で入れるんだったら、こっちに来た方が安いかなというのと、用事をつくって新潟に行った時にガソリンは必ず入れます」
「新潟は安いですよね。(長野も)全国平均の値段にみんなしてくれよって気がしますけど、(補助金が)安いところ、ちょっと上げて、高いところ、ちょっと下げて」

長野県・阿部守一知事(9月/長野県庁)
「越県給油」。
実は県と県石油商業組合が問題視したことがありました。
長野県・阿部守一知事(9月):
「県境をまたいで給油をしていることを報道されているのは、ゆゆしき事態」
9月、阿部知事はこのように述べたのです。

レギュラーガソリン価格(円/リットル)石油情報センター調べ
ウクライナ情勢や円安でガソリン価格が高騰。9月には16週連続で全国最高値を記録し、過去最も高い1リットルあたり194.5円まで上がっていました。

レギュラーガソリン価格(円/リットル)石油情報センター調べ
「越県給油」が活発化したのを問題視した県や県石油商業組合は意見交換会を開きました。
組合は県内が高い理由について「全国でも珍しい列車輸送でコストがかかる」「給油所の数に対して販売量が少ない」ことなどをあげ、「離島」と同じと説明しました。
知事も国が特別な補助を出している「離島」と同じような支援制度が必要との認識を示しました。
9月以降、元売り各社への国の補助金が引き上げられたことなどから価格は少しずつ下がり、県内も全国最高値ではなくなりました。
しかし、11月から値上がりに転じ、長野も再び全国最高値に。
新潟・妙高市のスタンドによりますと、価格に反応して夏場は長野ナンバーが一気に増え、一時落ち着いたあと、最近、また多くなったといいます。
コバネン妙高高原SS・岡田雅之さん:
「結構、最近はもう多いですね。3~4割ぐらいは長野県から来られている方が多くなってきている」