
山あいで寿司店を営む吉村さん夫婦
特集は山あいの寿司店です。それまで寿司店のなかった長野県下條村で地元出身の夫婦が「山あいに海の幸を」と始めた店があります。夫婦二人三脚でコロナ禍も乗り越えて30年の節目を迎えました。
■夫婦で切り盛りして30年

長野県下條村
3500人余りが暮らす下條村。
国道から山道を少し入ったところにその店はあります。

新鮮なネタの寿司
脂の乗った中とろに大粒のいくら。
新鮮なネタの寿司が並びます。
客:
「(ウニ)甘い。いろんなお寿司屋さんにお邪魔してるけど突き抜けてる」

吉村信寛さん(左)と妻の陽子さん
ここは「寿司割烹 吉村」。
主は地元出身の吉村信寛さん(58)。妻の陽子さん(58)と2人で店を切り盛りしています。
10月、店を構えて30年を迎えました。
寿司割烹 吉村・吉村信寛さん:
「あっという間というか、もう30年かという感じです」
妻・陽子さん:
「私は長かった。あっという間なんだけど、いろいろ思い返すことがあって長かったなって」
■中学校卒業後、東京で修業

20代の頃の吉村さん
苦しい時代を乗り越えて地域に欠かせない店となっています。
吉村さんは中学卒業と同時に村を出ました。料理好きで、中学校の教師に勧められたこともあり、都内の寿司店へ。修業は13年に及びました。

吉村信寛さん
寿司割烹 吉村・吉村信寛さん:
「僕らの頃は見て覚えろの時代だったので、手取り足取り教わることはなかった。1年間くらいワサビすりだけでした。あと鍋にお湯を沸かすとか修業はいまだに修業です」
■念願の店を構えるも客は…

寿司割烹 吉村
「いつか自分の店を」と思っていた吉村さん。場所は決めていました。
寿司割烹 吉村・吉村信寛さん:
「山の中が好きだったもんですから、生まれ育ったところでもあるし、いろんな人にお寿司食べてもらいたいなと」
28歳で実家の空き地に、念願の自分の店を構えました。それまで村には寿司店はなかったと言います。

30代の頃の吉村さんと家族
ただ、場所が場所なだけに最初の10年ほどは厳しい時期が続きました。
寿司割烹 吉村・吉村信寛さん:
「お客さん一人も来ない日もあったり、どうするっていう」

