
ホクトの赤沼きのこセンター
「ホクト」は全国34カ所の工場でエリンギやブナシメジなどを生産。
年間およそ9億パックを販売し、売上高700億円以上という屈指のメーカーです。

「きのこ総合研究所」の開発研究部長の大内さん
大内さんは「きのこ総合研究所」の開発研究部長。
研究所はこれまでに純白のエノキダケや苦みの少ないブナシメジを開発。栽培の難しかったエリンギの大量生産を可能にするなどホクトの生産・販売を支えてきました。

野生のポルチーニを採取して、菌を培養
大内さんはそうした研究の中でポルチーニの人工栽培にも取り組んできました。
野生のポルチーニを採取して、菌を培養するという地道な作業が25年、続いています。
■試行錯誤の日々

キノコの菌を培養
ホクト きのこ総合研究所・大内謙二 開発研究部長:
「キノコ自体は菌糸でできているので組織を採って寒天に植えると菌糸が生えてくるんです。最初は培養してみたら、簡単に芽が出たので、栽培が簡単にできるんじゃないかなと思ったが、なかなか大きなキノコになるには、培地の改良とか必要で、菌の扱いとか、うまくいかなくて」

試験的に栽培されたポルチーニ
試行錯誤の結果ー。
ホクト きのこ総合研究所・大内謙二 開発研究部長:
「やっと硬くなってきて、良いキノコに。まだサイズが小さいです」
こちらが試験的に栽培されたポルチーニ。8年前に成功し、研究は大きく前進しました。

菅孔の部分
ホクト きのこ総合研究所・大内謙二 開発研究部長:
「最初の頃は色もこんなに黒くならなくてちょっと違う感じだったんですけど。この辺(菅孔の部分)いいですよね、もうこの辺たまんないですよね」
■味も自然のものに近く

塩コショウでソテー
特別に研究所で栽培されたポルチーニを試食させてもらいました。
塩コショウでソテー。
大内さんもよく試食しているそうです。
ホクト きのこ総合研究所・大内謙二 開発研究部長:
「なるべく食べるようにして、味の確認もしながら。自然の物に味的にはだいぶ近くなってきている」

特別に試食させてもらう
(記者リポート)
「とても肉厚で、歯応えがあって、傘の部分は柔らかくとてもおいしい」
ホクト きのこ総合研究所・大内謙二 開発研究部長:
「生の状態で炒めて食べてもおいしいし、乾燥してパウダーにすると味がすごく出るので、キノコの中では圧倒的に一番おいしいキノコですよね」