
西條智香さんと長女・夏未さん
記者:
「お母さんのおやつ、どう?」
西條さんの長女・夏未さん:
「おいしい」
西條智香さん:
「とにかく明るいので、私も落ち込むときがあっても励まされるなっていう感じで」

幼い頃の夏未さん(画像提供:西條さん)
ハンディキャップを背負いながらも夏未さんは明るく、前向きです。
それを大切にしようと、幼い頃からスキーにチャレンジ。

音楽会に向け練習する夏未さん
現地の病院を探し、海外旅行にも―。
今は、音楽会に向け練習に集中―。
西條智香さん:
「障害があるからって挑戦するのはあきらめてほしくない。楽しいかどうかはチャレンジしてみないとわからないことなので」

週2、3回のペースで菓子や料理の教室を開く西條智香さん
夏未さんに触発され西條さん自身も挑戦を始めます。通院生活が続く中、砂糖と卵白を混ぜたクリームでクッキーを飾りつける「アイシングクッキー」の講師の資格を取得。
さらにー。
週2、3回のペースで菓子や料理の教室を開くようになりました。通院などで諦めていた「働くこと」が実現できました。
西條智香さん:
「一つ達成すると自信につながって、今まで見てこなかった世界なので、すごくいろんな人と出会えて楽しくて」

親子で菓子作りを楽しんでいる
最近は、親子で菓子作りを楽しんでいます。
夏未さん:
「シフォンケーキは自分で作ってみたいなって思って、その思いをママに伝えてみた」
西條智香さん:
「大きくなったらアシスタントでやってもらおうかな」
記者:
「アシスタントやるのはどう?」
夏未さん:
「とてもいいと思う」
■母の挑戦「バリフリマルシェ」

地元千曲市で開催された初回のマルシェ
西條さんが考えた「次の挑戦」。
それは、障害のあるなしにかかわらず交流できる場をつくることでした。
西條智香さん:
「障害があってとなると、人とのふれあいが、私自身がそれで救われた部分があったので、いろんなみんなとのふれあいができるのがマルシェかなって」
友人と団体を設立。見よう見まねで、2022年4月、地元・千曲市で、最初の「バリフリマルシェ」を開催。