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なぜ今、出店?長野に「ニラせんべい」専門店 “伝統のおこびれ=おやつ” 若者にも懐かしい味を

「ニラせんべい」

特集は北信地域を中心に食べられてきた「ニラせんべい」です。NBSのスタッフの中にもよく食べたという声が多いです。その「ニラせんべい」のテイクアウト専門店が長野市にオープン。なぜ今、「ニラせんべい」?出店に込められた思いなどを取材しました。

■食欲をそそる匂い

「食の森ひつじ」のニラせんべい

フライパンで焼くとたちまち、食欲をそそる匂いが立ちこめます。懐かしの「ニラせんべい」です。

ここは8月4日、長野市広田にオープンした「食の森ひつじ」。珍しい「ニラせんべい」のテイクアウト専門店です。
(1枚140円)

30代女性(長野市内):
「懐かしい味がする、おばあちゃんの」

長野市広田にオープンした「食の森ひつじ」

出店したのは住宅リフォームや内装工事を手掛けるミヤザワCA。開店から3週間余り、出だしは上々です。

ミヤザワCA:宮沢誠一社長(59):
「(多い時には)ニラせんべいが五百何十枚売れた。予想の他、皆さんに来ていただいてびっくりしている状態」

■田舎くさいもので何かを

ランチミーティングの様子

新規事業のきっかけは、社員の交流を深めるために行っている「ランチミーティング」での何気ない会話でした。

ミヤザワCA・宮沢誠一社長:
「(社員に)料理の上手な女性がいて、その人が毎月、社員全員にランチを作ってくれた。みんなで食べているうちに『仕事にできるよね』と話が始まって、何かやるんだったらおしゃれなデザートは似合わないので、田舎くさいもので何かないかなと思って」

ニラせんべいを提案した堀内さん

料理を振舞っていたのは取締役の堀内清子さん。「ならば」とみんなに提案しました。

ミヤザワCA・堀内清子取締役:
「ニラせんべいなら、いろんなものを入れて気軽に食べられるのではと思って、郷土食として野菜を使って若い人に知ってもらいたいなと」

■伝統の「おこびれ=おやつ」

北信地域の郷土食として親しまれている

おやきと同様に信州の「粉もの文化」を象徴する「ニラせんべい」。北信地域を中心に農作業の合間などに食べられてきた、伝統の「おこびれ=おやつ」です。

ミヤザワCA・宮沢誠一社長

社長もー。

ミヤザワCA・宮沢誠一社長:
「学校帰りに家へ帰ると台所の机の上にラップに包まれたお皿にニラせんべいが置いてあって、それをむさぼり食ってまた遊びに行くのをずっと経験していて、若い人たちに知ってもらえたらいいなという思いで、ニラせんべいを始めた」

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