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引き取った人の思いは? ピアノ、時計「小学校の備品、譲ります」 “思い出の品”が新たな場所へ

タンザニアの子どもたちのためにアコーディオンや法被などを持ち帰った

NPO法人を運営・小林一成さん:
「タンザニアって音楽の授業がない、楽器をとにかく送ろうかなと。法被は、せっかく日本の支援で建てる学校なので、日本的なものを取り入れたいなと」

ここの卒業生

音楽室を訪れた会社員の男性は、ここの卒業生。お目当てのものは、「グランドピアノ」です。

卒業生(32):
「(小学生の)当時からピアノ習っていたりとかしてて、音楽会とか伴奏とか、そういったところで弾かせてもらっていたピアノ。すごく懐かしかったですね。ずっとここの小学校で育ってきたので、子どももいるので子どもたちに弾いてもらいたいなと、そんな思いもあって、選ばせてもらいました」

ピアノを選んだ卒業生の男性

スタッフ:
「重量も相当あるけど、(運ぶのは)大丈夫?」

卒業生(32):
「何とか(運びます)」

予約だけして、後日、運び出すことにしました。

卒業生(32):
「置き場所どうしようか考えています。ピアノも弾くとすごく楽しいものだから、(自分の子どもが)成長していく中で、楽しみの一つとして、子どもたちに時間を与えられればとか、そんな感じに考えています」

■僕との歴史を刻みたい

卒業生の宮本さん

掛け時計を熱心に見ていたのは、卒業生の宮本武義さん(38)です。

卒業生・宮本武義さん:
「時計、全部いただきます。古いもの好きで。(引かれたのは)デザインですよね。すごくかっこいいので、狙ってましたね。当時、ここで僕は児童会長もやりました。何でも捨てるのではなく、古い物をいかに長く使えるかということに魅力を感じるので、すごく良いと思います」

宮本さんは飯綱町で雑貨店を営む

宮本さんは上京してアパレルの仕事をしていましたが、30歳の頃、Uターンして雑貨店を営んでいます。

バイクや古着などを販売していて店には、昭和レトロを感じさせるモノが多く置かれています。

保健室で生徒が座る丸椅子

宮本さんは、時計のほかにもいくつか備品をもらってきました。

卒業生・宮本武義さん:
「保健室で使っていたであろう、ごみ箱。保健室で生徒が座る丸椅子。おそらくこれは理科室か図工室で使っていた木の椅子。こういう椅子は使っていた記憶はあります」

木の椅子は修理して再利用―。

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