
小学校で使っていた時計
特集は思い出の品の譲渡会です。長野県飯綱町の閉校した小学校で、かつて使われていた備品が無償で譲渡されました。グランドピアノに時計や食器、訪れた人たちがどのような思いで引き取ったのか取材しました。
■思い出の品が1000点余り

入り口にできた行列
飯綱町の「いいづなコネクトEAST」。2018年に閉校した旧三水第二小学校の校舎を利用した複合施設で、中にはカフェやシードルの醸造所が入ってます。
8月27日午前9時ー
入り口に行列ができていました。
訪れた人たちの「お目当て」は。

アコーデイオン
訪れた人:
「やったー、どれがいいんだろう」
アコーディオンに、スピーカー付きの時計、グランドピアノも。小学校だった頃に使われていた備品の「無償譲渡会」です。

譲渡会
これまで校舎3階は手つかずでしたが今年度中に、音楽室や家庭科室などをサテライトオフィスに改修することになり備品を整理することになったのです。
飯綱町地域振興係・原田大係長:
「(当初は)処分しようという方向性でいたが、やっぱり思い出のある備品がいっぱいあり、できるだけ使っていただきたいということで企画。オブジェとして飾りたいという方もいたので、元々の使い道でなくても、記念品という形でも、とっておいてもらえれば」

全部で1000点余りの備品が並べられた
3階の廊下や教室、体育館に並べられた品は1000点余り。
■訪れた人の思いは?

パソコン用にテーブルを検討
訪れた人:
「あたし、パソコン入力、これで全然いい」
譲渡は先着順で、地元住民など147組が訪れました。

椅子を10脚以上、手に入れた町のスポーツ推進委員
椅子を10脚以上、手に入れたのは町のスポーツ推進委員。
町のスポーツ推進委員:
「町民運動会で使おうかなと思って。障害物競争で、ここに風船を置いて、パンってお尻でつぶすのにちょうどいいかなと」
■タンザニアの子どもたちに

タンザニアの子どもたちを支援するNPO法人を運営・小林さん
アコーディオンや法被などを持ち帰ったのは、住民の小林一成さん。ニュースで度々、紹介してきたタンザニアの子どもたちを支援している小林フィデアさんの夫です。一緒にNPO法人を運営していて、今度は現地に幼稚園を造ろうとしています。