
岩本さんの畑で実った川中島白桃
川中島白桃は45年ほど前、長野市川中島町の農園で偶然、発見された玉の大きな木を育成したのが始まり。その後、甘みと日持ちの良さが評判となり、県内外で作られるようになった人気品種です。
農家・岩本敦さん:
「川中島白桃自体がもともと適地の広いタイプ。小布施のこの界隈は寒暖の差がしっかりとあること、水はけのいい土壌、いろんな条件が重なって、おいしいものができる場所」

甘さも色づきも十分な実に仕上がる
岸本気象予報士:
「今年の出来栄えはどういう感じですか?」
農家・岩本敦さん:
「ゲリラ豪雨が何回かあって、楽ではない。降った雨をたくさん吸い上げすぎてしまう、玉が大きくなりすぎてしまうデメリットがある。糖度が変わってしまったりとか、影響が出やすい」
収穫直前に雨の影響を受けましたが、今シーズンは晴れの日が多く日光をよく浴びたことで、甘さも色づきも十分な実に仕上がったということです。
農家・岩本敦さん:
「われわれ農家が頑張って作って、(その)結果と言いますか、今年はいい方に入ると思います。おいしいですよ!」

中野市のカフェ「ドゥ・パルフェ」
収穫を終えた岩本さん。
とれたての川中島白桃を持って向かったのは、今年3月にオープンしたお隣・中野市のカフェ「ドゥ・パルフェ」。

朝まで枝に実っていた川中島白桃をパフェに
岩本さんのもう一つの顔は、こちらの店長。
地元のフルーツの魅力を広めるため、「直接、食べてもらう場を」と飲食店をプロデュースする知人らと、店を立ち上げました。
イチオシは、フルーツをふんだんに使ったパフェです。
「ドゥ・パルフェ」店長・岩本敦さん(4月取材):
「やっぱり新鮮さですね。物理的にそこにあるもの、けさ方まで枝になっていたもの。それを最短の距離で食べるというのも、他ではないことだと思う。そこをぜ楽しんでもらいたい」

川中島白桃は、丸ごと1個以上使用
「ドゥ・パルフェ」店長・岩本敦さん:
「この大玉はかなりいい」
これまでは他の農園などから仕入れたフルーツを使っていましたが、ようやく、自身で育てた「川中島白桃」のパフェの提供が始まりました。
モモの味を引き立たせるため、クリームやアイスは甘さ控えめ。
川中島白桃は、ぜいたくにまるまる1個以上使用します。