
「盛よし」のチーズハンバーグ
名店の復活です。この春、店主の病気などを理由に閉店した長野県松本市の洋食店「盛よし」。事業を受け継ぐ会社が現れ、当時のシェフたちが再び働けることになり2日、復活を果たしました。人気の味はそのままです。
■閉店5カ月…洋食の名店が復活

客
ジューシーなハンバーグに、クリーミーなカニコロッケ。
松本市内から:
「おいしいですね。一味も二味も、やっぱ違います」

「民芸レストラン 盛よし by onion」
松本市の洋食店「民芸レストラン 盛よし by onion」。
2023年3月、店主の病気などで閉店しましたが、およそ5カ月後の8月2日、復活を果たしました。

シェフ・長谷川良昭さん
シェフ・長谷川良昭さん:
「約5か月ぶりの盛よしなんですけど、とてもうれしく思います。本当にこれからですね。まだ始まったばかり、第2の『盛よし』」
■店主が病気…44年の歴史に幕

人気メニューのヒレカツ
「盛よし」は1979年にオープン。幅広い世代に人気の洋食メニューと松本民芸家具が並ぶ落ち着いた店内が、長く市民から愛されてきました。

創業者・須沢さんの後を継いだ娘の忍さん
しかし、創業者の須沢盛義さん(72)が病気で2022年8月から店に立てなくなり、後を継いだ娘の忍さん(46)も体調を崩し2023年3月、44年の歴史に幕を下ろすことに。
■店主の息子「プラスに考え頑張る」

300人以上の行列ができた「盛よし」(2023年3月)
2023年3月、長年の感謝を込めた「弁当」を販売すると、300人以上が長い列をつくりました。
弁当を購入した男性:
「感慨深いですね。一生忘れないように、かみしめて食べたい」

忍さんの息子・洸一郎さん(創業者の孫)
この時、手伝っていたのが忍さんの息子・洸一郎さん(19)。
忍さんの息子・洸一郎さん:
「これは僕は正直マイナスと捉えるのではなく、プラスに考えて頑張っていきたい」

復活に向け準備する洸一郎さん
閉店から4カ月の7月15日―。
店の机や椅子に染みついた油を落とす洸一郎さん。
忍さんの息子・洸一郎さん:
「汚れ一つ一つに心から感謝しながらきれいにして、未来のお客さんのために奇麗にしていくのが僕の仕事、頑張ります」
客を迎えるための準備が始まりました。