■涼を求めて風穴へ

夏旅は温泉タクシーで
タクシーは次の秘湯へ。
と、その前にー。
森宮交通・山岸博之さん:
「もう1個温泉に行くんですが、その前に1カ所涼しいところにご案内します」

涼を求めて「布岩山」の風穴
ここは屋敷地区の「布岩山」の麓。
岩場に手を伸ばすとー。
松山アナウンサー:
「うわー!ひんやーり。ひんやりした冷たい風が吹いてきてますね。温泉入ったあとで体が火照ってるから、よりいいですね」
理由は定かではないが、この岩場は、いわゆる「風穴」になっていて1年中同じ温度の風が吹き出している。
松山アナウンサー:
「温泉の後に風穴、さすがのおもてなしですね。ありがとうございます」
■空気に触れると酸化して赤茶色に

小赤沢地区の温泉施設「楽養館」
最後に訪れたのは、小赤沢地区の温泉施設「楽養館」。
森宮交通・山岸博之さん:
「目で見ても楽しめる温泉になっています」

名物「赤い温泉」
早速、入浴―。
松山アナウンサー:
「おー、すごいですね。色がすごい」
温泉の特徴は何といっても、その色。鉄分が豊富なため、空気に触れると酸化して赤茶色になる。
森宮交通・山岸博之さん:
「不思議ですよね、同じ中津川渓谷沿いなんですけど、色が違ったり、成分も違ったり」
鉄のにおいが漂うー。
松山アナウンサー:
「いろんな温泉にゆっくり漬かれるというのは、秋山郷の魅力ですね」

岩魚丼(1100円)
楽養館では食事も楽しめる。岩魚(いわな)を1匹丸まる使った「岩魚丼」。焼いた岩魚をしょうゆなどで煮込み1匹丸ごとのせている。
近くで採れた、山菜の「行者ニンニク」の酢みそ和えと、郷土食・いもなますの小鉢もつく。
松山アナウンサー:
「うーんおいしい。癖がなくてうま味だけですね。ご飯とも相性抜群だし、これは食べ応えがありますね」

“秘境”秋山郷で温泉を巡るタクシーツアー
過疎化が進む北信濃。観光は大事な産業の一つだが、この4年間はコロナの影響を受け、元気がなかった。
それだけに山岸さんは、地域の魅力を発信する温泉タクシーのような取り組みに力を入れたいと話す。
森宮交通・山岸博之さん:
「今までは地元のお客さんを、全国の観光地にお連れするのが私どもの仕事だったが、うちのほうで外からお客さんをたくさん呼んで、地元を元気にして、これからも『着地型観光』を企画していきたい」

秘境にある温泉に漬かる松山アナウンサー
自然豊かな秋山郷。
温泉に漬かりながら、夏の思い出をつくってみてはいかがだろうか。