■全国では“誤登録”相次ぐ
「マイナ保険証」だけではありません。
先日、河野太郎デジタル相が松本市の窓口を視察。マイナポイントを受け取る様子を確認しました。
松本市では目立ったトラブルはないものの、全国では他人の口座がマイナンバーにひも付けられる誤登録が相次ぎました。
河野太郎デジタル相:
「確実にログアウトもしていただいてましたし、説明も非常にスムーズ。このまましっかりと新しい誤登録を防いでいけるのでは」
河野デジタル大臣はこのように述べましたが、この他にも、「他人の年金情報が閲覧できる状態になった」「コンビニで他人の戸籍証明書が交付された」などのトラブルも確認されています。
■「怖くて使えない」という声も
県民は―。
70代:
「あえてずっと作っていない。セキュリティーがもっとしっかりしたものにならない限りは使えない、怖くて」
30代:
「不安感はありますけど、保険証なくなると困るからマイナンバーカード作らないといけないかなと」
60代:
「大事ないろんな情報が入るのでなくしたときはどうなるのかとかね、運用の仕方が確定してないと怖い気はします」
■県保険医協会「急ぎ過ぎている」
さまざまななトラブルが相次いでいますが、政府は2024年秋に現在の健康保険証を原則廃止し、マイナンバーカードと一体化する方針です。
県保険医協会は、急ぎ過ぎているなどと撤回を求めています。
県保険医協会・原淳事務局長:
「(マイナンバーカードは)あくまで申請主義で取得は任意になっているので、申請漏れだったり、申請遅れで無保険の状態になる方もいるかもしれない。医療を必要にしている方にとっては、現行の保険証は廃止せず存続する必要がある」
■国民の不安は払しょくできるか
21日、岸田首相はー。
岸田文雄首相:
「来年秋の保険証廃止への国民の不安を重く受け止めており、現行の保険証の全面的な廃止は国民の不安を払しょくするための措置が完了することを大前提として取り組みます」
政府は21日「マイナンバー情報総点検本部」を立ち上げ、「コロナ対応並みの臨戦態勢」で、保険証だけでなく全てのデータを点検するとしました。
国民の不安は払しょくできるでしょうか?