
「バリアフリーなおやき店」
長野市にこのほど「バリアフリーなおやき店」がオープンした。いわゆる「ユニバーサルデザイン」を目指した店で子どもからお年寄り、体が不自由な人まで気軽に訪れ、家のようにくつろげる場所だ。障害と向き合ってきた女性の思いが形になった。
■店にはキッズスペース

「おやきや千代子」のおやき
薄い皮に包まれた具だくさんのおやき。定番の野沢菜に、ナス、旬のタケノコも。
(野沢菜165円、ナス165円、タケノコ200円)
2023年4月にオープンした長野市三輪の「おやきや千代子」。長野市鶴賀にある店の2号店だ。
毎朝4時から作られるおやきは、2つの店で1日におよそ400個も売れる。
利用客:
「いろんな種類が珍しいのもね、タケノコだのセリだの。(生地が)薄くて中がたくさん入っている」

キッズスペース
店には、じゅうたんの上でおやきが食べられる「キッズスペース」と、ソファに腰かけて食べられる「イートインスペース」がある。
利用客:
「おいしいですね。何食べてもおいしいと思います。(子どもは)野沢菜も食べるし、タケノコも食べるし、切り干しが一番好きかな」
イートインスペースでベビーカーを置いて―。
利用客:
「一緒に来た友達がよく利用するということだったので。キッズスペースもあるので行かない?と言われて(子どもを)連れてきたのですが、寝ていて。寝たまま入れさせてもらってます」
■家のようにくつろげる場所に

三輪店の店長・小湊瑞希さん(27)
三輪店の店長・小湊瑞希さん(27)。
夫と義理の父親が営む鶴賀の「本店」とは、違った方向性の店を出したいと思っていた。
おやきや千代子 三輪店・小湊瑞希さん:
「七瀬の店舗ではテイクアウトのみの販売をしていまして、お客さまとのコミュニケーションを取りづらいという状況にありまして。地域のおじいちゃん、おばあちゃんともできれば少しでもお話ししたいなという気持ちもあって、カフェスペースを少し設けて、第2の家みたいな形で」