■中学生女子の単独チーム結成

ポセイドン長野水球クラブの練習
長野県内唯一の水球クラブにこのほど、中学生女子の単独チームができました。監督の「口説き文句」の効果で人数がそろい、8月の全国大会に向けて練習に励んでいます。
「水中の格闘技」ともいわれる水球。水の中でボールを奪い合い、ゴール数を競います。
長野市で活動する県内唯一のクラブチーム・「ポセイドン長野水球クラブ」。この日、5対5のミニゲームで競い合っていたのは中学生女子のメンバーです。
■メンバー増のきっかけは

ポセイドン長野水球クラブの練習
水球は1チーム7人。2022年取材した時はまだ4人で、単独チームが組めず、男子に混ざって練習していました。
しかし、現在のメンバーは10人に。初めて単独チームを組めるようになりました。
勝田凛さん:
「みんな仲良いです。練習でもみんな話したり、盛り上がれるのでいいです」
メンバー集めに奔走した監督の保谷雄介さん(41)。高校や社会人で水球に励み、5年後に県内で開催される国体にむけて競技人口を増やそうと2015年にクラブを設立。
勧誘を続けてきましたが、なかなか増えず、苦労しました。
保谷雄介監督:
「(メンバー集め大変?)大変ですね。今の社会体育の世界においては、子どもは取り合いですので」
そうした中、中学生女子のメンバーはこの春、1人が進学で抜けましたが、ここ2カ月ほどで新たに7人も加わりました。
そのきっかけはー。
山本莉子さん:
「ユニバ行けるので入りました」
瀧澤奈々子さん:
「(大会とUSJとどっちが楽しみ?)USJです(笑)」
保谷雄介監督:
「『USJに行けるよ』っていううたい文句で口説いて落としました」
8月の全国大会の会場は、京都。単独チームが組めれば、全国大会に出場できるため、「大会後にユニバーサルスタジオジャパンに連れていく」と口説いたのです。
効果は抜群で、同じプールで練習するスイミングクラブのメンバーやその友達などが次々に加わりました。