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消防技術競う“県内初”女性チーム出場 チームワーク抜群 業務の合間に時間つくり

女性消防隊員の挑戦です。17日開かれる消防隊員の技術を競う長野県大会に、県内で初めて大町消防署から女性チームが出場します。

訓練:
「よーいドン」

重さ10キロの「空気呼吸器」を素早い動きで装着。救出するため要救助者をロープで結びます。

17日開催される県消防救助技術大会を前に14日、北アルプス広域消防本部・大町消防署の隊員たちが練習に励んでいました。

メンバー3人は伊藤美咲さん(25)、高橋有美花さん(24)、松本百加さん(20)。
女性のみのメンバーで県大会に出場するのは「県内初」です。

高橋有美花さん:
「女性だけだからとか関係なく、男性にも負けないように頑張っていきたい」

3人が出場するのは、「ほふく救出」。

火災が起きた想定で室内から救助者を屋外に救出し、安全地点まで搬出する競技です。

ロープを結ぶ正確性、搬出までのスピードなどを競います。

救出役、ロープを結ぶ役そして、要救助者役、3人の連携が重要です。

現在、北アルプス広域消防本部に所属する女性隊員は5人で、設備の関係でこのうち4人が大町消防署に勤務しています。

プライベートも仲が良く連携はばっちりです。

松本百加さん(3年目):
「(先輩たちは)いつもご飯を、訓練後に連れていってくれます」

伊藤美咲さん(4年目):
「(おごりで)牛丼です。(量は?)メガです」

今回、なぜ女性チームでの出場を決めたのでしょうか?

伊藤美咲さん:
「今、女性の更衣室が大町消防署にしかなくて、女性が今、大町にしかいない状況で、これから北部署、南部署で更衣室ができてくると女性がばらばらになってしまって、今年度しかこのメンバーでできないと思ったので、結成しようと思いました」

3人は通常の業務の中で時間を見つけて練習しています。

この日もー。

伊藤美咲さん:
「出る人?救急」

市内で救急要請があり、高橋さんが現場へ。

高橋さんがいなくなっても2人で練習―。

伊藤美咲さん:
「思ってた所より(松本さんが)左に来ちゃった」

約1時間後に高橋さんが戻りました。

高橋有美花さん:
「(お疲れさまでした)ありがとうございます。きょう当直なので、あしたの朝まではいます」

この3人での出場は今回が最後になるかもしれません。17日の県大会ではベスト尽くしたいと意気込んでいます。(15チーム中、1チームが全国大会へ)

伊藤さん&高橋さん&松本さん:
「全国大会目指して頑張るぞ!オーッ!」
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