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日本の大会に出場するウクライナ選手が空手の稽古 「強さ見せる」 支援続ける空手道禅道会が招待  

長野県飯田市に本部を置く空手の「禅道会」が、ウクライナ支部の選手たちを信州に招きました。4日の大会を前に日本の門下生と一緒に汗を流しています。

飯田市にある空手道禅道会総本部の道場。2日夕方、門下生の子どもたちなどが元気な声で稽古をしていました。一緒に道着を着て稽古に励んでいたのは、禅道会ウクライナ支部に所属する子どもたちなど6人です。

禅道会では今年、戦火にさらされた祖国から避難した門下生とその家族を高森町に招いて支援しました。

今回はウクライナの支部から『日本の大会で活躍する姿を見せて仲間や家族を元気づけたい』という強い要望を受けて来日が実現したということです。

稽古前の午後4時過ぎには高森町役場を訪れ、壬生町長を表敬訪問しました。禅道会の縁で、高森町にはウクライナから避難した9人の家族が滞在し、11月に一時帰国するまで町や会が支援してきました。

選手たちは9人への支援を感謝するとともに、9人の第二の故郷となった日本での大会の活躍を誓いました。

イワン・フメリヴシキさん(41):
「ウクライナは大変な状況ですが、支援してくれる国が多く心強い」

スタニスラヴ・マリイさん(16):
「大会で自分が勝つことによって、ウクライナの強さをみんなに見せたい」

禅道会・小沢隆首席師範:
「相手を尊重する気持ちを持って自我に負けないように、祖国のことを思って良い試合をしてほしいと思ってます」

ロシアの侵攻が始まって9カ月余り。厳しい状況の中でも皆、空手に打ち込む心は忘れていません。一行は4日に飯田市で開かれる大会に参加し、7日にウクライナに戻る予定です。
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長野放送ニュース

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