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被災地は今…千曲川の堤防決壊から3年 長野市4300世帯が被害 犠牲者を追悼、復興への思い新たに

長野市長沼地区の千曲川の堤防が決壊してきょう10月13日で3年になりました。3年経って建物や堤防は復旧が進んでいますが、人々の心の平穏はまだ戻っていないように感じます。きょうは犠牲者を追悼し、復興への思いを新たにする一日になりました。

3年前と違い穏やかな朝を迎えた長沼地区。

住民:
「長いような短いようなあっという間に3年が経った感じ。災害が二度と起こらないよう祈るしかない」
「地域の中の人口が減っちゃった、さみしくなったなと」

2019年10月13日未明、長沼地区の千曲川の堤防が決壊。

他の地域も含め長野市内では17人が犠牲となり住宅被害は4300世帯にのぼりました。

新幹線車両センターも浸水…。

長沼地区の特産リンゴにも大きな被害が出ました。

(黙とう)

正午、長沼地区では住民らが黙とうを捧げました。

長沼体育館でも…

堤防では当時から活動するボランティアが…

津野の実家が被災した女性:
「実家がすぐそばで、もろに被害を受けて、みんなの生活が変わってしまったこと、また、今こうやって体育館を使わせてもらえていることに感謝する気持ちで黙とうしました」

津野地区・松原秀司区長:
「これからどういうまちにしていきたいかを一人一人考えられる状態になってきている。被災した方々の思いを聞いて、今できることから始めていけたら」

豊野地区でも黙とう…

豊野地区は浅川の内水氾濫が起き広い範囲が浸水しました。

災害を風化させず、安心安全な地域づくりにつなげようと住民が集まり毎年、この日に復興の集いを開いています。

豊野地区復興対策委員長・善財孝文さん:
「治水対策しっかりして、安心して住めるという思いを持つことによって、また(被災した住民も)住んでまちが活性化する。そのときに地域コミュニティが生まれるのでは」

集いには、荻原長野市長も参加しました。

長野市・荻原健司市長:
「3年前の出来事を振り返りながら、行政としてできることがあればしっかりやっていかないといけないとつくづく実感した。いまの支援の内容が本当に現状に合っているかどうかは庁内で検討したい」
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長野放送ニュース

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