■B級グルメとして全国発信、名物に

B級グルメ日本一を決める大会に出場(2011年)
人気を味を守る正木さんですが、過去には、こんな活動も。
「おいし伊那、ローメン!」
2011年には、ローメンを提供する店でつくる「伊那ローメンズクラブ」の会長として、B級グルメ日本一を決める大会に出場。ご当地グルメとしてのローメンの存在感を高め、全国に発信してきました。
萬楽・正木金内衛さん(91):
「北は青森から南は九州まで。若い皆さんと一緒に、全国に鉄板を持って出かけました。伊那市の名物として、定着できたっていうのは自分の生きがいで、一生懸命やりたい」
創業当時から知る常連客は―。
55年来の常連客:
「楽しい人だよ。鉄人みたいな人じゃないの」
50年来の常連客:
「真面目な人ですよ、冗談も言うけど。ほとんど神様みたいな、多分90歳過ぎて作ってる人いないと思うんでね。体が続く限りは何とかやっていってほしい」
■畑仕事が日課 店の野菜も自分で

正木さんが育てた野菜(提供:長女・あすみさん)
厨房に立つ正木さんをサポートしているのが、長女のあすみさん(61)と孫のはるかさん(30)です。
孫・はるかさん:
「元気の秘けつは、ずっと動いている。休みを知らない人で。歩いたりとか畑やったりしているから、休んでいるとこを見たことない」
毎朝の散歩と畑仕事が日課だという正木さん。
店で使う、キャベツ、ニンニクなどの野菜は自分で育てています。
萬楽・正木金内衛さん(91):
「暇あるときには外で野菜作るのがね、健康のためになるかなっていうような気がして、それをお客さんに提供して、喜んでもらえりゃ、それをまた楽しみで、楽しくて」
■家族の支えで「生涯現役」を

彫刻刀で彫った「御嶽海」
笑顔で抱っこしているのは、初めてのひ孫になるいろはちゃん(7カ月)。
正木さんには新たな目標ができたそうです。
長女・あすみさん:
「第一の目標は、ひ孫が小学校にあがるまで、運動会が見たいからと言っていたので、胸に書いてある通り生涯現役で。私も腹をくくって手伝うと決めているので、やる以上はお手伝いをしたいと思っています」
萬楽・正木金内衛さん(91):
「家族の皆さんのおかげで、支えてくださるもんで、この年までできたんじゃないかと思う。本当に自分を支えてくれる家族に感謝です」
ローメン作りが生きがいとなっていますが、正木さんには多くの趣味もあります。
萬楽・正木金内衛さん(91):
「これ『御嶽海』のつもりで彫ったんだよ。だけど(写真では)この後ろ姿がわからないんだよね」
彫刻刀で彫った「御嶽海」。
「彫刻」と「書道」が趣味で、店には多くの作品が飾られています。
Tシャツの「生涯現役」の文字も、自分で書いたそうです。
萬楽・正木金内衛さん(91):
「趣味を持つと、それに没頭しちまって。いっぱい趣味があって、彫刻はやるし、こういう字も書くしね。そんな生活を自由奔放にやったから、自然に長生きができちゃったんじゃねえかと思う」
■厨房に立ち続けるのが一生の願い

ひ孫のいろはちゃんと正木金内衛さん(91)
91歳になり、耳が遠くなるなど年相応の衰えはありますが、ローメンにかける情熱は衰えていません。
萬楽・正木金内衛さん(91):
「振り返ってみると、もう91年も生きたかなあっていうような感じはありますけど、(他の店に)負けない味を作りたいと思うんでね。目標は、できるだけ自分の味がお客さんに喜んでもらえるまで、厨房に立ちたいと思っています。それが一生の願いです。明日だめになるかもしれんけど、それまで頑張りたいと思っています」

