■「なんとか残したかったけど…」
店を継いで40年。調理士免許を持つ晶子さんが講師になってだし作りを教えたり、かつお節を削る体験会を開いたり、「だし文化」の継承にも取り組みました。
石坂正志さん:
「楽しかったのは、(店の)外で、中央通りでイベントのとき、売ってるとね。子供たちシャカシャカ刃で削って。かみさんも、忙しくなれば、私が店の奥で削って、ここで詰めて」

かつお節を削る石坂正志さん
家族総出の楽しい思い出。子供たちはそれぞれの道に進みましたが―。
妻・晶子さん:
「でも(子供たち)みんな、節削るのは上手、上手です。手で削るのは上手ですね。小さい頃からやっているんで」
「能登重」10代目・石坂正志さん:
「ここを目指して買いに来てくれる方いたから、なんとか残してはいきたかったけど、なかなか難しいところです」
門前の食卓を支え、暮しに寄り添ってきた店。8月31日、300年の歴史に静かに幕を下ろします。

