■情報発信に力「知らなければ怖い」

塩尻市危機管理課・古厩絢さん
古厩さんは、松本広域消防局の消防士で2024年から塩尻市に派遣されています。
災害時は、住民に身近な消防団の活動が不可欠と考えていて、情報発信に力を入れています。
地元の人に団員の活動を知ってもらうイベントの開催や、ホームページを充実させ、団員の思いなどを伝えています。
塩尻市危機管理課・古厩絢さん:
「どんな活動をしているのか、スケジュール的な問題とか、負担感とか、災害に出ろと言われてもなかなか『知らなければ怖い』と思うので」
■普段は中学校の英語講師

三村さんは普段、中学校で英語を教える講師(塩尻市公式チャンネルのPR動画より)
塩尻市公式チャンネルのPR動画:
「やっぱり災害現場とか、女性が必要な場面もあるから」
女性団員の活動を伝えるPR動画に登場するのは、冒頭に紹介した三村香乃さん。
普段は中学校で英語を教える講師です。
消防士だった父の影響で5年前に入団。
消防団の活動は災害時以外にも、消火栓やポンプ車などの点検、訓練や啓発など毎月ありますが、平日の夕方や休日が多く、仕事との両立もできています。
塩尻市消防団 広丘分団・三村香乃さん:
「普段の学校の仕事とは全く出会うことのない業種の方とか、年代の方にたくさん会えて一緒に活動できるので、自分の価値観が広がった。それが“私の大きな財産”になっている」
■物置を改修し「女性更衣室」に

北小野分団詰所の女性専用更衣室
消防団はこれまで男性が中心で、塩尻市の女性団員は現在わずか9人。
2025年からは入団しやすい環境づくりに力を入れています。
こちらは北小野分団の詰所。
塩尻市危機管理課・古厩絢さん:
「もともと物置だったところを改修して更衣室に」
この分団にも女性が所属しており、2026年度、新たに女性専用の更衣室を確保しました。
窓にはブラインドを設置。和式トイレを洋式トイレに改修しました。
■女性用の服と更衣室で機動力アップ

この日はポンプ車の点検などを行った
三村さんが所属する広丘分団の詰所にも更衣室が設けられました。
指令を受けた団員は詰所に集まり、いち早く現場に駆けつけなければなりませんが、これまでは着替えの場所が課題でした。
三村香乃さん:
「いつも家で着替えてきていたが、有事の時、現場にすぐ行きたいときに車に活動服を積んでおけば、すぐここに来て着替えて出動できるのでありがたい」
これまで男性サイズの裾を切って着ていた活動服も女性サイズに新調され、機動力アップです。
消防団の仲間は―。
団員:
「非常に積極的に活動に参加してもらって男性と交じっても引けをとらない活動で非常に助かっている」
塩尻市消防団・堀井大輔団長:
「消防団に対するイメージが変わってもらえばと思うし、活動を行う若手団員も地域のためにやっている使命感がある(湧く)」
■女性、若手の入団で防災力アップを

塩尻市消防団 広丘分団・三村香乃さん
今後も環境整備が進み、女性が入りやすくなれば、消防団の活動の幅が広がるのではと三村さんは期待しています。
三村香乃さん:
「もう少し女性が増えれば分業できたり、女性なりに気付けること、男性にやってもらうところが見えてくると思う。新しい人が入ってくるとうれしい」
住民の安心、安全を守る消防団。
災害時の対応や地域の防災力アップのため、女性や若い世代にも入団してもらえるよう、塩尻市では今後も対策を進めたいとしています。

