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「押し売りはしない」86歳ベテラン店員も接客 創業72年の衣料品店がシニアに人気 「選ぶのが楽しい」ブラウス、Tシャツ、帽子など約3000点を“出張販売”「他の店にできない隙間を縫うようなサービスを」

■86歳ベテラン店員の接客術

コタケ スタッフ・平林英子さん

店の特徴は、豊富な品ぞろえと、スタッフが親身に対応する温かい接客です。

コタケ スタッフ・平林英子さん:
「それ綿だよ」

客:
「でも好きではないな」

コタケ スタッフ・平林英子さん:
「自分で好きじゃなきゃ駄目だよ。買って着ないようなのは駄目」

スタッフの平林英子さんは86歳。

高校を卒業してからコタケ一筋、約60年のベテランです。

常連の70代の女性客はブラウスを探しに訪れました。

コタケ スタッフ・平林英子さん:
「これは本当にふわっとしているの。柔らかいの生地が」

客:
「あの色は?」

コタケ スタッフ・平林英子さん:
「これ地味だって言ったじゃん。さっき見せたら『地味』って」

客:
「そんなことござません」

平林さんと相談し、最終的には紫色のブラウスに決めました。

市内から来た客:
「気さくに相手してくださるので、自由に選べるし、いいかな。心得ていてくださって『これはどう?』と言ってくれるからいい。そうやって(選んで)いただいたものが気に入って」

コタケ スタッフ・平林英子さん:
「押し付けて買ってもらうというのは(しない)、自分が好きな物じゃないと(客は)着ない。『あそこ行くと押し付けられるからやだ』という人いるでしょ?だから、自分で納得して買ってもらった方がいい」

■要望に応える「隙間」のサービス

「寿台ふれあいセンター」での出張販売(6月19日)

コタケ 内藤恵理子さん:
「一人一人のお客さまの要望になるべくお応えするということを心がけておりますね。他の店にできない隙間を縫ったようなことをやらせていただく」

客の要望に応え、他の店にはできないことを―。

その思いから始めたサービスがあります。

6月19日の朝、ラックにかかった商品を車に乗せていました。

コタケ 社長・内藤英昭さん:
「スタッフも連れての販売になる。これから出発します」

向かったのは車で20分ほどの寿台ふれあいセンター。

到着すると、早速、商品を運び込みます。

部屋の中がまるで衣料品店のようになりました。

これは、コタケが約15年前から行っている出張販売です。

コタケ 社長・内藤英昭さん:
「(高齢者)施設の方を車に乗せて、お買い物にみえていただいたのが最初のきっかけ。施設の方が『お店から来ていただけるとありがたい』と」

高齢者施設からの要望で始めたところ大好評で、以来、松本地域の福祉施設やイベントなどで出張販売を行ってきました。

多い時には、月の半分、出張販売に出かけることもあるそうです。

コタケ 社長・内藤英昭さん:
「入居者の方のお買いものされている姿といいますか、笑顔。『こんなに笑うことがあるんだとびっくりした』と声をいただきまして、われわれは必要とされているんだなと」

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