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亡き父の技を継ぐ 400年の伝統「戸隠竹細工」 “飼育員”と職人の二足のわらじ 100人超いた職人が33人に「伝統の火を消しちゃいけない」 展示販売会では“戸隠そば”の「そばざる」にコーヒードリッパー

■材料は雪に耐えた「ネマガリダケ」

ネマガリダケ

戸隠竹細工の材料は、地区や近隣の山で採れた「ネマガリダケ」です。

北信濃では、サバ缶と一緒にタケノコ汁にして食べられますが、戸隠では、竹細工の材料にするため採取が禁止されている山もあります。

雪の重みに耐え育ったネマガリダケは丈夫で、それが戸隠竹細工の特徴につながっています。

手力屋・中川昌也さん:
「粘りがあって丈夫です。真っすぐの孟宗竹とかに比べると作りづらいと思うけど、ちょっと無骨な方が戸隠のかごらしいですよね」

戸隠竹細工の歴史は今から400年以上前の江戸時代。

山深い戸隠では米が作れず、生えていたネマガリダケを年貢として納め、農閑期の仕事として竹細工が作られるようになったといわれています。

■「職人の使命」亡き父の跡を継ぐ

手力屋・中川昌也さん

中川さんの曽祖父から代々、竹細工職人となり、先代の父・綱昌さんが、60年ほど前に店を構えました。

綱昌さんは、主力だった農作業の道具だけでなく、かばんなど新たな商品を次々と考案し、発展させてきました。

しかし、2025年12月に他界。3年ほど前から手伝いで一緒に作っていた次男の昌也さんが跡を継ぎました。

手力屋・中川昌也さん:
「小さいころから親父を見て、見よう見まねで、遊びの延長でやっていた感じ。先祖代々の所に生まれたからには引き継がないと、という使命、思いでやるようになった。今は面白くてしょうがなくて、親父のようなかごを作れるようになりたいというのが一番」

■飼育員と竹細工職人の二つの顔

野菜かご(1万2800円)

長野市の開発公社に勤める中川さんは、普段、茶臼山動物園で飼育員として働いています。

仕事が休みの日には市内の自宅から戸隠の実家に戻り、竹細工に没頭しています。

手力屋・中川昌也さん:
「男親と息子ということであまり会話がなくて、今でもこれ聞いておけばよかったというのがいっぱいあって、心残りもあります。技術的なこととか、もっと昔話を聞いておきたかった」

作業開始から約8時間―。

手力屋・中川昌也さん:
「はい、上手にできました」

出品する「野菜かご」が完成しました。

父・綱昌さんの竹細工の特徴であるシンプルな見た目ながら丈夫で実用性がある商品を追求しています。

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長野放送ニュース

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