■師匠との出会い まるで親子

阿部製紙 二代目 ・阿部一義さん
そして、2008年の春、インターネットでたまたま内山紙を見つけ、1カ月の職人体験をした平田さんは、すぐに仕事を辞め、その秋に飯山市の「阿部製紙」の二代目・阿部一義さんに弟子入りしました。
阿部製紙 二代目 ・阿部一義さん:
「えー、と思った。がんばってやっていかないと、独り立ちして食べていくには難しい」
平田真澄さん:
「コウゾの栽培から刈り取ってという1年のサイクルを丸々全部教えていただいた。弟子と師匠というよりは親子みたいに、子どもみたいにかわいがってもらったので、とても感謝しています」
その後、住み込みで修業を重ね、平田さんは2011年、市の会計年度任用職員に採用され、独立しました。
■「飯山の四季」を表現

「飯山の四季」をイメージ
平田さんが和紙で作った作品です。色染めした和紙を何度もすいて重ねていき、落ち葉や土も混ぜて芸術的に仕上げました。
春、夏、秋、冬の4枚、「飯山の四季」をイメージしました。
竹を型にして和紙で作った灯籠。和紙の中に切り絵が入っていて、光を当てると、絵がくっきりと浮かび上がります。
平田真澄さん:
「和紙といったらただの紙とイメージされることが多いので、形の面白さ、丈夫さ、繊維の美しさがもっと伝わるように、モノづくり、表現ができれば」
■伝統に新たな風を吹き込む

和紙のイヤリング
内山紙といえば代表的なのが「障子紙」ですが、それだけにとどまらず、独創的な発想で作られた商品もあります。
アパレル時代の経験を生かした、和紙のイヤリング。
ブックカバーは和紙を縫い合わせて作り、内山紙の特徴の「丈夫さ」を生かした仕上がりになっています。
こうした数々の新しい商品を生み出し、平田さんは、伝統に新たな風を吹き込もうとしています。
平田真澄さん:
「日常の生活の中に和紙をどうやって取り入れてもらうかという、今は障子の紙もどんどん少なくなってきてますし、素材からもう一歩、プラスアルファ加えたものをお客さんに提示する。変わらない中にも変わっていかないと使ってもらえないという部分はあります」

