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大谷アナ ブログ(“かなえ”よう!みんなの夢)

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重度障害者の「書」に込めた思い

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井上金巳さん(73歳)。

頭に巻いたベルトに筆をはさみ、
頭を動かして書に向き合います。


井上さん:『獅子舞をしているようだよ』

きのうの、NBSスーパーニュースでご紹介した
長野市の障害者施設「いつわ苑」の書道同好会にお邪魔しました。

井上さんは、事故で首から下が不随となってしまったため、
手足も動きません。
ひたいの微妙な筋肉を使って、体中の精一杯の力で筆を走らせていきます。


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その字は、まさに気持ちがほとばしるような字。
見ている側の心が揺さぶられます。


「何か生きがいがほしい」と書道同好会をたちあげ、
現在9人で月2回、活動されています。


井上さんたちは、
重度の障害を持書に携わっている人がいることを
少しでも多くの人に知ってもらいたいと、
写真を添えて、今年初めて展覧会に出品しました。

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それぞれが、とても味のある素敵な書を書かれています。

指導されている長谷川明扇先生も、
「波をいくつもいくつも越えてきた方たちなので、
感性が、私たちの考えるものをこえています」とお話されています。


みなさんの書道をしているときの溢れるような笑顔が
とても印象的でした。


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技術では語れない、
心や感情がほとばしる書を、
みなさんも是非ご覧になってみてください。


『きらめく☆書』
長野市のホクト文化ホールで、9月15日(月・祝)まで開かれています。
(入場無料)


なお、書道同好会では墨をつけたり道具を準備するなどの作業は
全て有志のボランティアで行われています。
是非ご興味のある方は、第2、第4木曜日にいつわ苑内でお教室が開かれていますので、
足を運んでみてください☆



NBSスーパーニュースでは
「頑張っている人たち」を取り上げたいと思っています。
是非みなさんの身近に、どんなことでも一生懸命取り組んでいる方がいらしたら
是非情報をお寄せくださいねicon:flower_pink