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2017年6月16日(金)の放送内容

信州人が築いた蚕糸王国

幕末の開国に始まり、明治、大正と近代化への道を歩み出した当時の日本において、生糸は一番の輸出品であり、蚕を育て繭から生糸を取る蚕糸業は、日本の近代化を支える重要な産業だった。信州は、日本一の生糸生産量を誇る蚕糸王国として君臨していた。
明治初期、松代に民間初の蒸気器械製糸工場が作られた。その立ち上げに関わったのが、富岡日記で有名な松代の和田英。そこには群馬県の富岡製糸場で最新の技術を学び、故郷に産業を起こそうと奮闘した人々がいた。
須坂には製糸王と呼ばれた越寿三郎が現れる。県内外に工場を持ち、6千人以上の工女を要する山丸組を組織しその名を全国に轟かせていた。残された大正時代のフィルムには、製糸業が最盛期を迎えた頃の須坂が映されていた。
信州で最大の生糸生産量を誇っていたのが岡谷。それをリードしたのが、初代片倉兼太郎を始めとする片倉一族。岡谷から全国に展開し、やがて世界一の規模を誇る製糸工場群を作り上げる。シルクエンペラーと讃えられた片倉の経営哲学とは何だったのか?
日本の近代を支えた蚕糸王国信州。その栄光の歴史を追う。ナビゲーターは、歴史タレントとして活躍中の小栗さくらさん。

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