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2018年11月23日(金)の放送内容

清内路の手作り花火

広い会場を縦横に使った、大がかりでダイナミックな仕掛けの数々に、高い技術が注がれる、上清内路の花火。古くからの奉納煙火の姿を今に伝えながら受け継いできた技を磨き上げ、見事な花を咲かせる下清内路の花火。阿智村清内路地区に、およそ300年前から伝わる手作り花火は、どちらもが、篤く信仰されてきた地域の神様に、敬虔な思いで奉納される花火だ。
その象徴が毎年最後を飾る仕掛け花火「大三国」。上清内路区長の原滿征さん(75歳)は、高校を卒業してからずっと花火作りを中心をなってリードし、現在も、若者達が作り上げる大三国の指導に当たるなど、花火作りに情熱を燃やす。大三国の製造グループで、頭取として、大きな責任を負うのは、27歳の原司さん。2年続きで頭取の大役を担う。滿征さんが指導し、司さん達が作り上げる大三国の成果を追う。
 下清内路煙火有志会の会長、原和寛さんの子どもは三人姉妹。19歳から有志会員となった長女の沙也加さんに続き、今年は、次女のまどかさん、三女の百香さんも会員として、花火作りに携わることになった。かつては、女人禁制と言われた花火作りだが、現在は女性の力も、欠かすことはできない。世代を超え、家族や地域をつなぐ絆をより強く結び、鮮やかに彩るのもこの地域ならではの花火の魅力だ。
番組では、8月末から始まる清内路両地区の花火作りの過程を辿りながら、花火作りにかける人々の思いを見つめ、山里の夜空に咲く、見事な仕掛け花火の数々を美しい映像で描く。

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