愛知県一宮市の所清和さん。次男の祐樹さんと、その婚約者の丹羽由紀さんを亡くしました。
次男・祐樹さんを亡くす 所清和さん(64):
「改めて何年たっても9月27日を忘れることはないし、つらい1日です。由紀ちゃんと祐樹がうまくやっているのかなって、分からないけどうまくやっているんだろうなと思って声をかけた」
夫・泉水さんを亡くした野口弘美さんも慰霊碑にむかって語りかけたそうです。
夫・泉水さんを亡くす 野口弘美さん:
「とっても寂しいです。今年もまた来たよ、私はみんなに助けられて頑張って生きているから心配しないでねって声をかけました」
式には、気象庁の野村竜一長官も参列し、追悼の辞を述べました。
気象庁・野村竜一長官:
「犠牲となられた皆さまの思いは、気象庁が不断の努力を行い、確実な情報を提供することで、山に登る方、周りに住む方々を守ることにあると思います」
噴火の後、遺族らは「火山性地震が増えていたのに気象庁は噴火警戒レベルの引き上げを怠った」などとして、国と県に総額3億7600万円余りの損害賠償を求めていました。
しかし、一審・二審とも原告側の請求は退けられ、2026年1月には最高裁が上告を棄却。原告敗訴の判決が確定していました。
裁判が開かれていた間は参列していなかったため、気象庁長官の参列は、災害翌年以来11年ぶりです。
気象庁・野村竜一長官:
「噴火でいろんな方が亡くなった重さを実感しました。そして、火山噴火に関する情報をしっかり出すことが重要だということをかみしめた」
野村長官は、追悼式の後に開かれた「やまびこの会」の総会でもあいさつしました。
気象庁・野村竜一長官:
「亡くなられた方々の思いを胸に、火山業務を発展させることがわれわれに課せられた義務」
ともに火山防災に取り組んでいくため、今後も対話を重ねていくということです。
山びこの会事務局代表・シャーロック英子さん:
「(気象庁と)対話をしてこなかった分、遺族がいる実感がうすい。気象庁とともに火山防災を進めていく意味では、新たな一歩を踏み出せた年だと思う」

